応援来れる?

 パーティーが終わり、安永とモモは駅に向かって一緒に歩いていた。


「今日は楽しかったね、モモッチ」

「うん。でも、リーダー大丈夫かな?」

「どうかな?あのあとずっとボーっとしていたし」

「休み明けちゃんと学校来るかな?」

「たしかにショックだったと思うけど、学校には来ると思うよ。もうすぐインターハイ予選だし」

「そうだね。インターハイ予選といえば、ヤスケン調子はどう?」

「うん、まあまあかな。モモッチ、応援とか来れる?あ、でも吹奏楽部は野球部の応援があるから行けないか」


「行けるよ」

「え?」

「メンバーから外れちゃって。この時期けっこうヒマだから」

「そう、そっちは残念だったね」

「うん、いいの、気にしないで。今はもっとやりたいことがあるから」

「何、モモッチのやりたいことって」

「今はナイショ。それはまた今度ね。あ、駅についた」


 いつの間にか駅に着いた二人。モモはこれから電車に乗り、安永は歩いて家に変える予定だ。


「それじゃね、ヤスケン。って、え?!」


 安永は改札に向かおうとするモモの腕を突然つかんだ。二人はお互いを見つめあう。


「応援、絶対来てね」

「……うん、行くよ」


 モモが静かにうなずくと、二人は手を振った。モモは改札の中に入っていった。安永はモモの後姿をしばらく眺めていた。

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