お疲れ様でした

 五時間目が終了し、しげると安永は空腹と疲労で憔悴しきっていた。そこへモモが二人に声をかけた。


「リーダー、ヤスケン、お昼はお疲れ様。お腹すいてるでしょ、はい」


 モモは二人に先ほど買ったマグロカツサンドとイカの塩辛巻きをあげた。


「ありがとう、モモッチ」

「モモッチ、君は女神だ」

「どうもいたしまして。代金払ってね」

「「え、お金払うの?」」


 しげると安永が声をそろえる。


「当然でしょ、二人のためにわざわざ買ってあげたんだから」

「ま、そうだな。じゃ、改めてありがとうございます」


 二人はモモに代金を渡すと、マグロカツサンドとイカの塩辛巻きをほおばった。


「ヤスケン、イカの塩辛巻き微妙じゃね」

「そうだな、リーダー。もう食いたくない」


 一方、港の食堂「ロビンソン亭」にロビンソンが戻ってきた。娘ののりが出迎える。


「お父さん、お帰り。どうだった、売店のほうは?」

「おお、拳ちゃんのおかげで完売だったよ。新メニューのイカの塩辛巻きも好評だったし。今度もまた持ってこようかな」


 ロビンソンは満足げな顔をして、厨房に戻っていった。

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