ホワイトデー
マイコの曲
とある3月の日曜日。三日月モモは美容室でカットを受けていた。モモの担当の美容師はなじみの三橋恵だ。
「ミッフィーは元気?」
「うん、元気だよ。でも、結構大きくなっちゃって、持ち上げるのに大変になった。下手したらぎっくり腰になっちゃうよ」
「ふふふ。今度から気をつけなくちゃね。で、前髪はいつものようにそろえればいい?」
「はい、お願いします、けいちゃん」
モモが前髪を揃えてもらっていると、有線からテンポのいい曲が流れてきた。
「あ、これマイコの新曲だ。あたしファンなんだ。マイコの曲はいつもいい曲だよね」
「モモちゃんもマイコ好きなんだ?あたしもファンだよ。今度ライブに一緒に行こうよ」
「本当に?行きましょ、行きましょ」
二人はしばらくマイコの新曲に耳を傾けた。
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