第14話
新しいことを求めないと飽きる。同じことの繰り返しは、とにかく飽きる。
時として、頭の中でアイディアが生まれた後、実行するのが面倒に感じることがある。これも、本質的には一種の飽きだと思う。
頭の中で描いたことを、形にするためにもう一度繰り返さなければならないからだ。ことに、ある程度先が見えていたりするとそうなりやすい。予想は常に外れるかもしれないものではあるが、その可能性が低いと分かっていれば特にそうである。
そして、その時にはすでに、もうある程度のことはやったか思い付くかしてしまったという疲労感だけが残る。脳科学的には、頭の中で描いただけで、ほぼ実行したのと同じ効果を得られてしまうというから、この上何を改めて繰り返す必要があるのだろうと思ってしまうのである。
人がいようといなかろうと、それはあまり関係のないことである。反応する人がいようがいなかろうが、私の戦っている一種の虚しさは、そのような次元とは関係のないところにあるからである。
結局、どんなアクティビティーや関係性であれ(そう、人間関係についても、いずれは飽きてしまうことの方が多い)、本当に面白いのは、そのような雑念とは関係なしに活動できるわずかな期間だけだ。そして、飽きと没頭の繰り返しに、私は既に飽きつつある。
何か、ハマり続けられるような面白いことはないのだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます