第3話 コミュニティについて
正直に言うと、私はいかなるコミュニティにも帰属意識を持てない。
形式的に参加しているコミュニティは色々ある。Wikiもその一つと言っていい。中には、客観的に見れば私が中心になって回っているコミュニティもなくはないだろう。
ただ、たとえそうだとしても、私はコミュニティに属しているという意識をどうもうまく持てない。
どんなコミュニティであれ、いずれは飽きてしまうだろうという予測がどこかにあるから、何となくコミュニティの他のメンバーと比べて異質だということを感じるから、そして、根無し草の方が恐らく私には向いているから。
どちらかというと私は、様々なコミュニティと接触しながら、決してそのいずれの中にも入らない外縁の存在なのだと思う。
各コミュニティにはそれぞれの目的や目標がある。どこへ向かうか、何をする場なのか、などの定まらないコミュニティは存在しない。井戸端会議でさえ、雑談という立派な目的がある。
そして、私の考えでは、コミュニティの成員足り得るのは、そのコミュニティの目的や目標に、少なくともコミュニティとして活動している間は没入できる人である。
私には、どうもこれができない。
コミュニティの目的に「興味を持つ」ことはあっても、どうも没入しきれない。目的に沿った活動をしていても、大体何か別のことを考えながらになりがちである。
そして、興味を持つ立場、あるいは興味しか持てない立場は、コミュニティとの接触者であっても、コミュニティの内部足りえないのだ。
だから、私はコミュニティと関係はあっても、帰属することがどうもできない。
…何か没入できることはないか、と探し、そうでない興味レベルのコミュニティは、旅路の駅、かりそめの宿程度にしか捉えられないのだ。
私は孤独である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます