第2話 試験

学園に通いなさいと言われたが誰でも入れる訳ではない。

ある一定基準を満たさなければダメなので筆記テストの勉強を今まで剣術と同じく行ってきた。


午前は筆記で午後から実技のテストがある。

クラスはSからFまでありよっぽど力が異次元でなければAクラス止まりである。


筆記が無事終わった。

筆記なので加護が関係なくなんとかなるが、

実技はやはり不安である。


「421番前に」

「はい」

番号が呼ばれたので返事をし前に出た。


「今から模擬敵が襲ってくるから倒さない」

3からカウントダウンを始めだした。

こういったところも、襲撃時にどれだけ対処できるかに繋がるのかもしれない


模擬敵はそこまで強くなくよっぽど気を抜かなければやられる事はない。



それから5分が経ち何故か周囲が静かであった

周囲を見回すと、口をパクパクとさせている受験生が多数いた。

「も、もう終了してください」

「え…もういいんですか?」

師匠なら『この弱さなら1日は最低続けられないとな』と圧をかけてくる。


渋々とやめて席に戻った俺は同年代の強さを見てみることにした。


結果から言えばお粗末な者だった。

3分すら続けられずにやられていた。


師匠は、同年代と同じくらいといっめた筈なんだが…

これでは、悪目立ちしてしまう。


「おい、平民風情がどんな不正を使った」

ほらね、噂をしたら来たよ…

相手をしたあげるほどお人好しでは無いので無視して寝ようとしたところ胸ぐらを掴まれた。


「こんな事して大丈夫?不合格にならない?」

試験会場で問題を起こしたら印象最悪であるからできれば穏便に済ませたい。


「ワールツ家次期当主のワールツ=ネカロを知らんのか!」

貴族とか教わってないから知らんなぁ…


「ふんっ、田舎者がそれよりどんな不正を使ったか早く吐け」

不正なんて使ってないんだよなぁ

それどころか加護すらないし


「実力だよ?」

「俺がお前みたいな平民に遅れをとるわけ無いだろう」

あぁ、頭が弱い人なのか…

「そうだね。うん辛いと思うけど強く生きてね」

肩を軽く叩きその場を後にしようとしたが激怒してしまったらしく剣を突きつけてきた。


「やめなさい!」

「うるせえ、こいつが悪いんだ」

教師は早く謝れと目が言っていたが師匠にバレたら仕置がエグいのでやり合う事にした。


「仕方ないですね…」

剣先を魔法で強化した力を使いへし折った


「我が家に伝わる聖剣が…」

「多分パチモンじゃないかな?そんな簡単に折れたんだし」

煽りと聞こえるかも知れないが全くの無意識である、言ってから気がついた


「死ねぇ」

何処からともなくナイフを出して突っ込んできた。


師匠曰く気が動転しており急な方向転換ができない。なので、限界まで近づけ一気にそれる



「残念」

剣を折った力の強さで腹パンをかました。

「うぐっ…」

嘔吐しながら気絶していった


こいつのせいで周りから恐怖の視線を向けられてしまった

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亡き者として扱われてきたので復讐を行おうと思う 黒猫 @Yazakai

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