第48話【怖い話】胸騒ぎ彡(゚)(゚)「これは……恋!」ドキドキ

悪い予感が当たる人がいるらしいですね。わたしは昔ゲーセンで当たりが出るまえにそんな予感がしていました。


地震の予知なんかにつながれば、便利ですね。


今回のお話は、恋バナではありません。





(´・ω・`) 「ーーであるからして、りんごを食べたのは太郎くんでした。皆さんわかりましたか?」


塾の生徒「はーい(これ算数だったよな?)」


(´・ω・`) 「ふー、ちょっと息抜きにぼくの思い出話をしましょうかね」


塾の生徒「わーい」


(´・ω・`) 「これは、ぼくの友人のやきうくんの話なんだ……」





*





(´・ω・`) 「やきうくんもどう? 塾のアルバイト。オススメだよ」


彡(゚)(゚)「塾か」


彡(-)(-)「ワイはやめとくわ、人になにか教えるの苦手やし」


(´・ω・`) 「そう、やきうくん向いてそうだけど」


彡(゚)(゚)「あ……」ピタ


(´・ω・`) 「塾はいいよ。バイト代けっこう高めだし、生徒たちはみんなかわいいし素直だよ」


(´・ω・`) 「ん? やきうくん」


彡()()「うううう」ブルブル


(´・ω・`) 「どうしたのいきなり震えて、顔真っ青だけど……また、お腹でもこわしたの?」


彡()()「あ、あかん……あった」ガサゴソ


彡()()「急がな!」ダダダダッ


(´・ω・`) 「……漏れそうなんだね」








(´・ω・`) 「やきうくーん。お腹の具合は……あ、いた」スタスタ


彡(゚)(゚)「ワイやで、やきうや! ワイのことはどうでもええ、そんなことより絶対にこの町の外に行ったらあかんで! ええな! どうしてもや!」カチャ


彡()()「次や! えーと、あいつの電話番号は……どこやどこや」パラパラ


(´・ω・`) (あんなに一生懸命に手帳を見て……あ、そうか! 電話でお金を借してくれって頼んでるんだ。そうに違いない)





*





(´・ω・`) 「後で聞いたんだけど、ぼくの友人は変わった能力があってね」


(´・ω・`) 「胸騒ぎがすると、やきうくんから離れた場所にいる友人のうち誰かが必ず死ぬんだって」


(´・ω・`) 「だから友人に片っ端から電話して、注意してたってわけ」


(´・ω・`) 「でも、あのとき遠くに離れてた友人のひとりが交通事故で亡くなっちゃったんだ。怖いよね」


(´・ω・`) 「しかも亡くなった時間がすごいんだよ。胸騒ぎしたあと、たった2時間しか経ってなかったんだ」


(´・ω・`) 「ふー。あっ、やきうくんっていう名前は仮だからね。念のため」


(´・ω・`) 「はじめはよく分からなかったみたいでね」






彡(゚)(゚)「なんやこの胸騒ぎは……」ドキドキ


彡(゚)(゚)「これは……恋! 間違いないで」ドキドキ






(´・ω・`) 「……」


(´・ω・`) 「みんなー、息抜きになったかなー。あ、もう帰る時間だね。それじゃーまた明日ー」


塾の生徒「やきうくんだってー、変な名前ー。絶対に先生の作り話だよ」


塾の生徒「ねー。早く帰ろうぜー」








彡(゚)(゚)「あ、あかん。久しぶりにくる予感……」ブル










(´・ω・`) 「ふー、今日も終わりましたよー」


(´・ω・`) 「やきうくんかぁ……(あれ、そういえばやきうくんから電話もらったことないな)」


(´・ω・`) 「まあいいか」スタスタ










【怖い話】胸騒ぎ彡(゚)(゚)「これは……恋!」ドキドキ 完

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