第23話 ぽっぽ君とこーちゃんの手袋
哀れな飼いひよこであるぽっぽ君は、こーちゃんの手袋の中にいる。こーちゃんがぽっぽ君の部屋を訪ねると、大抵、こーちゃんがくれた大きな手袋の中に頭と小さな胴体を入れ、おしりがはみ出している。
こーちゃんが話しかけようとすると、さらに潜る。おはよ……こーちゃん。ぽっぽ君が小さな声で挨拶すると、こーちゃんはさっさと、ぽっぽ君から手袋を取り上げてしまう。えーんえーん。ぽっぽ君は泣き出してしまう。お前はいつになったらそれをやめるんだ!もう一緒に暮らして10年だぞ!お前はいつまでもひよこだしはっきり言っておかしいぞ!まあ僕は君がそういう永遠のひよこだと聞いたのもあって、引き取ったからな!
さ、朝ごはんが出来てるから食べよう。今日はとんかつ茶漬けだ。ぽっぽくんは飛び跳ね、喜び、こーちゃんの手のひらに戻るのであった。
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