第21話 ぽっぽ君の誘い

哀れな飼いひよこであるぽっぽ君は、保護者のこーちゃんと、夜、ベッドの上で寝ようとしている。ベッドの布団の中に入ったぽっぽ君は、こーちゃんと、自分を毛布で包んでしまう。えーん。いなくならないで!ぽっぽ君はそう言って、暗闇の中、こーちゃんの瞼に口づけする。あのなあ!君にはまだ早いししないけど、僕はそういうやり方をされて誘われるのは初めてだよ!そこがいいんだけどな。こーちゃんはそう言ってぽっぽ君を毛布の中で抱きしめる。ぽっぽ君は暖かくなると眠ってしまう。いなくなったりしないよ。ずっと、ずっとそばにいてくれるか?ぽっぽ君は眠りながら、うん。と答えた。

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