第20話 ぽっぽ君の日常その2

哀れな飼いひよこであるぽっぽ君は、こーちゃんと、ぬいぐるみと一緒に寝ている。夜寝る時間でも、お昼寝の時でも、必ずぬいぐるみ達に毛布をかけるのが日課だ。こーちゃんがいない時は、巨大なセイウチのぬいぐるみとパンのぬいぐるみ、あざらしのぬいぐるみと一緒に寝ている。お出かけする時も、いつだって、一つずつ、ぬいぐるみの名前を言って、行ってきますと言う。


ぽっぽ君は、大学校内のクリスタルや銅像を気にしながら歩き、こーちゃんの後ろをぴったりと歩き、こーちゃんの研究室までつけてきた。早速こーちゃんがドアを開け、怒りの表情をすると、えーんえーんごめんなさいと謝った。こーちゃんはいいから俺のこと好きって言え!と怒りながら言うと。こんにちは…。好きです。こんにちは…。好きです。ごめんなさい。えーん。もう逮捕して下さい。


ぽっぽ君は、どんなに表面上怒られても、ぴったりとこーちゃんに着いていく。ぽっぽ君を絶対に離さないこーちゃん。そんな2人の物語。

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