僕の生まれた町

町は

最初から廃墟だった

僕は生まれ

言葉を覚え

習慣を身に付け

体に纏う物を

思考と理想を

施された

歴史の始点から

廃墟の町で育った僕は

外界への憧れを

幾度も、幾度も

歌いながら

多分

ここから永遠に

出て行く事が

出来ない

出て行こうとも

しない

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