小鳥

一日の終わり。

小鳥たちのお墓に線香を供える。

名前を呼んで話しかけ

最後はいつも同じ言葉。


また会おうね。

それほど遠くないはずだから。


その時、君たちはもう一度僕の肩にとまってくれるだろうか。

玄関の扉を開けた時に囀ってくれるだろうか。


お休みなさい。

そして朝には、お早う、と。


     ☆ ★


朝、

小鳥たちの世話をする。

一羽いなくなっただけで

仕事が随分と楽になった気がする。

餌を取り換え、水を入れ替える。

気づくと

与える野菜を

いつも通りに用意している。

余ったものをポイと口にいれる。

寂しい味がする。

ああ、そうか、

これが小さな

命の重さなのだと

知った。

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