諜報との接触

?:がっ………!この、俺様が…………


イド:止めじゃ、逝け。(音無を突き付けた)


(突如一発の銃声が響く。銃弾は零の側を掠め処刑人の額を貫いたらしい)


………銃…?何奴じゃ、姿を見せい!


(その呼び掛けに応じたか、3名が姿を表した)


ヌル:あのね、命中。やったね!


エル:相変わらず遠慮も容赦もねーな………


ヌル:あのね、獲物以外には当たらないから良いの!


エル:……ま、我が弟ながら射撃の腕は認めざるを得ないか。


日向:………ごきげんよう、"7233番"。貴方に御用がありまして……


零:(………僕の…番号を知っている……。捕まったら、処刑されちゃう!)


う………うわあああ!(錯乱状態になった零は、イドの制止も聞かず逃げ出した)


ヌル:あのね、せんせー……逃げちゃったよ?


エル:(半分ヌルのせいじゃねーのか……身体スレスレだったぞ……俺でもたぶん怖くて逃げる。)


日向:む……逃げられると厄介ですね。まだ追っ手が潜んでいるというのに………ヌル、エル。追っ手の排除に注力してください。私がその間に彼を保護します!


ヌル&エル:……了解!


零:………う、痛い…。(胸元を押さえている)触られて……ないのに………


イド:兄やん…何しに逃げたんや。あいたぁは…………わしの知り合いじゃ。


零:………おじさんは、僕たち奴隷の事を知らないんですか?脱走した奴隷は…………捕まったら処刑されるんです。


イド:………ほなら、さっきの"処刑人"はおまんを殺るためだけに来たっちゅーんか。


零:………そう……だと思います。


日向:やっと追い付きましたよ…(ぜえぜえ…)単刀直入に申し上げます。大人しく私の元につきなさい…これは、"命令"です。


(イドは無言で音無を構える)


日向:下手に抵抗するならば…此方も強行手段に出させていただきます。あまり手荒な真似はしたくありませんが…


イド:(腐れ縁、じゃろうか……?わしゃどう足掻いても日向と戦うんじゃな……)


…………初速、背面刀技!


(技を放つも体格差や怪我の影響であっさり受け流されてしまった)


日向:………今の、技は………?

どうして貴方が……


イド:ちぃ……っ!(音無を手離すと左肩を押さえている。技の影響で痛みが増したようだ)


日向:………!大丈夫ですか?何か怪我でも…(思わず肩に触れた)


イド:ぐっ……?うわあああっ!(生前は何も感じなんだに……こげに痛むんか…………?目が…霞む………っ…)


(痛みからイドは零の身体から弾き出され、零自身も胸元を押さえて気絶してしまった)


日向:………イド………?でも、まさかそんな事って…あり得ない………


ヌル:あのね、せんせーお願い!撤退しよう!


エル:師匠!もう耐えしのぐのは困難です……


日向:す、すみません…退きましょう!(そっと抱き抱えると撤退した)


(どうして、彼の技を……?こんな幼い子が…)


ヌル:………せんせー?どうしたの?顔色悪いよ?


日向:そ、そうですか…?


エル:師匠…血の気が引いてますよ。具合でも…

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