百合剣の名前
百合の剣、どこだろう。自分の名を確信してから真っ先に思ったのはそれだ。
「リリー?どうしたの?」
「かーさま・・・、夢の中で見た百合の剣。リリー、それを探してるの。」
「まぁ・・・剣を夢で・・・。リリー、ちょっと待っていてね。」
「はい。」
レイピア。ゆりのレイピア。白色の柄に銀色の刀身。鍔から伸びる白色の百合。鞘は白薔薇で恐らくダイヤモンドが散りばめられていた。そして・・・
【Lily white rose】
私の名。綺麗な装飾だった。
突如、扉が乱暴に開け放たれた。ダークブラウンの髪の毛のとーさまだ。
「とーさま?」
「ゆりの、剣を見たのは本当か?」
「はい。ほんとうです。とっても綺麗でした。」
「・・・リリー、キャルロット。急遽大神殿へ行くぞ!」
キャルロットはカーさまのお名前。でもなぜ大神殿なのだろう?
「ええ分かってますわあなた!この子は・・・もしかしたら・・・」
なにか難しいことを話しているかーさまにとーさま。
よく分からないままお出かけ着に着せられて馬車へ押し込められた。・・・剣。あれ、なんていう剣なんだろう。百合の剣。・・・?もしかして自分でつけるのかしら。
【Spirit】
スピリット。精霊。何となくそんな感じがした。どこか神聖さを感じる剣だし。
『スピリット・レイピア』
こんなんで出てきたらうれしーなーって思ってたら、目の前が光って・・・両手に少し重い感覚。
目を開けたら両手にスピリット・レイピアが乗っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます