背中合わせの相棒
カランド:…………ね、背中が触れてるからさ、これって密接って言うんだっけ?
カロライン:ボスの言い回しを借りるなら、面と向かってなければ不問よ。
カランド:そっか、それは良かった。君以外に背中を預けられる相手なんか居ないからね。
カロライン:………………そもそも、私たちが面と向かって話をしたことが一度でもあったかしら?
カランド:もちろん一回も無いよ。喧嘩以外ではね。
カロライン:何が嬉しくて、貴方の間抜け面を拝まなければならないのかしら。
カランド:それは僕の台詞なんだけどな。僕は君の事、魅力的な異性だと思ったこと、全く無いし。
カロライン:……火に油を注ぐのは相変わらず巧いわね、カランド。
カランド:そっちこそ僕を煽るのはお手のものじゃないか。お陰で戦意はみなぎってきたけどさ!行くよ!
カロライン:そうね、さっさと片付けて喧嘩の続きと洒落込もうじゃないの。
(二人はお互いに振り返ることもせず、目の前に居る敵へと向かっていった。完璧なコンビネーションだ)
カランド:(……………魅力的じゃないってのはカロライン君の容姿の話じゃない。対等に渡り合える実力の持ち主だからこそ。言うなれば"ライバル"ってとこかな……
こんな事言ったら…血の気の多いカロライン君の事だから、また喧嘩になるし絶対言わないけどさ)
カロライン:(カランドが間抜け面で良かったわ。相方に見とれてうつつを抜かすようでは真のバディになり得ないものね)
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