精神を司る者1
院長:僕の本業は"こっち"なんだよ。人間の心に潜む悪鬼の退治と…膨れ上がった悪意の吸収。
こればっかりは"精神接合"を使える
僕にしか治療できないからさ。
日向:師匠にとって私は…どんな存在なのですか!?
院長:ははは……僕にとっては、僕の力を継ぐ可能性がある唯一の弟子だよ。
どうして君の事、バカ弟子って呼んでるか教えてあげよっか?そうは見えないだろうけどさ、僕は君の実力を認めてるんだよ。
そうじゃなかったら君の事も名前で呼ぶさ。
日向:じゃあ……どうして今回私は、喚ばれなかったんですか!
院長:………実はさ、卯月の処置してる時にわんこ君には頼んでおいたんだ。もし卯月の容態が悪化して尚且つ僕が手を離せない状況に陥ったら…バカ弟子を喚んでくれって。
日向:なら…最初から喚んでくれてたら…
院長:………新入りの子、実はあの子も悪鬼絡みの患者だったんだよ。だから僕が本当は処置しないといけなかったんだけどね。
結界を張り直す方が急ぎの案件だった。かといってその後であの子の処置をしてたら手遅れになってたろう。
だから僕は……君の腕を見込んであの子の処置を託した。現にここに来たってことは、あの子の処置は無事済んでるんだろう?
早めに結界を張り直せたお陰で患者は卯月とあの子の二人で済んだ。しかも手遅れにもならず、ね。
ろくすっぽ説明もしないでいきなりこうなっちゃった事は謝るよ。ごめんね。
そして……ありがとう。助かったよ。
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