ママとパパ2

<その頃、医務室では…>


日向:……………へっ…くし!(何ですか、この得体の知れない悪寒は…?)


卯月:医者の不養生ですか。酷い顔色ですよ、日向。ウェパールの事言えませんね。


日向:だ、黙りなさいな…!卯月が変な台詞を言うから気が動転して…(どうして今更、と聞くのは愚問でしょう。


ストーリーテラーたるウェパールは、私の女装を知ってて当然ですから。ですが……この感じは…?)


ウェパール:ね、まま、ぱぱ…だっこ。


日向:(検査の結果は異常なし。ですが更に悪化してしまいましたし、卯月は楽しんでいる…。もしあの写真をこの二人に見られてしまえば終わり、ですね。)


卯月:ウェパール?ちなみに私達のうち、どちらがママなのですか?


(要求に答えてウェパールを抱っこしている)


ウェパール:あのね、日向せんせー!昔写真撮ったんだよ!お着物着て、さらし巻いてたの!


(日向は終わりまで聞かずに医務室を飛び出していった。)


卯月:ほぅ…?その写真、まだありますか?


ウェパール:うん!アルバムはキモナシせんせーが持ってるよ?見に行く?


(卯月は悪どい笑みを浮かべた)


卯月:是非拝見したいものですね。頼んでみましょうか。


日向:あの写真は……確かウェパールのアルバムに残って…!(早く処分しないと………!)


院長:お。バカ弟子見っけ。良いところに来たね……あ、ごめん。ママだっけ?


日向:……………………!


(院長の手に握られたそれを見て、日向は全てを悟った。そのままショックで1週間寝込んだのは致し方なし、だろう。


結局その後卯月とウェパールに写真を

見られてしまい後々までネタにされることになってしまった)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る