水飴でクッキング!
イド:水飴、か。生チョコでも作るか?
リエル:あのね、生チョコって何?
イド:なんか食ったらすぐ溶けるんだとよ…
(レシピを見ながら説明している)
確かリエルはそういうの好きだろ?
リエル:あのね、美味しそう!
イド:じゃあやってみっか。なになに…?チョコを湯煎で溶かすのか。
簡単そうだからリエルがやるか?
リエル:…うん、やる!
(簡単そうと聞いて自信満々だ)
<5分後>
リエル…あのね、イド。チョコ溶けないの。
イド:おっかしーな?………あ。細かく刻むの忘れてたぞ……(もう中途半端に溶けちまったか…)
リエル:…?あのね、何で刻むの?
(包丁を使うと聞いて微妙に嫌そうな顔だ)
イド:たぶん溶けやすいんだろ。今回は…このまま頑張ってくれ。
リエル:うん、頑張るー……。
イド:じゃあ俺は…生クリームと水飴を鍋で混ぜて……
リエル:あのね、なんか焦げ臭い。
イド:…あ…混ぜ方が悪かったのか?焦げた……!
リエル:あのね?沸騰ダメだって書いてない?
イド:し、しまった…いつもの癖で。
…まあいいか。リエルの溶かしたチョコとこれを混ぜて……と。なになに…?よく混ぜろ?
リエル:あのね、やりたい!
イド:おう、じゃあ頼んだぜ。勢いつけすぎてこぼすなよ?
(イドが言ってるそばから材料を飛ばしながら混ぜ始めた)
リエル:んしょ…おいしい…
(飛んだ材料を指先につけて舐めている)
イド:こらこら…後は冷やすだけだからってつまみ食いするなって…
リエル:あのね、ほんのりお焦げで香ばしいね?
イド:…だーっ…悪かったから怒るなって。混ざったらそこの器に入れてくれ。冷やしたら食えるぞ。
(まだらに混ざった素材を器に移すが少しこぼしてしまった)
イド:…あ。リエルって移し変えるの下手くそなの忘れてたな…
(とりあえず器を冷蔵庫に入れてしばらく経過)
イド:ほら、できたぞ。食おうぜ?
(一粒口に含んだリエルは首をかしげた)
リエル:あのね、普通のチョコ。
イド…あれ?おっかしーな。こっちは溶けたけど……
(混ぜ方が悪かったのかムラになっているようだ…)
リエル:でもね、おいしい!
(手も顔もチョコまみれである)
結果:共同で水飴からなんちゃって生チョコを生成。ただし慣れてないせいか普通のチョコ部分も多くほんのり焦げ臭い。
イドはそつなく何でもこなすけどやっぱり15歳。最低限のこと以外は戸惑うようだ。
リエルは子供のお手伝いレベル。普段からやってもらってるのと持ち前の不器用さが如実に出たと言えよう。
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