第13話 パンから教わったこと

ランチなパックとか、そういうのが恐れおののく巨大パン・・・皆さんはご存じだろうか?もしも知っているという方はかなりの確率で盛岡に縁があるのではないだろうか。そのパンとはそう、福田パンである。

大きなコッペパンに好きな具材を頼み、挟んでもらい、買い、そして食らいつく・・・これ一つで昼食が賄える程のボリュームは他のパンには無いだろう。

今でこそ新しい店舗であるが昔は向かいで営業をしていたと記憶している。そしてそれくらい前から福田パンにはお世話になっている。

王道を征くあんバターはもちろん、クッキークリームやホイップをおやつに。昼食としてはナポリタンやごぼうサラダを食べていた。他のファストフードも良いが、福田パンの種類やボリューム、そして安さは真似できないものであろう。

そんなある日、ふと福田パンを持ってみると小さく感じる。原材料高騰の影響もあり、あんバターがあんマーガリンになっていた時代だ。その煽りを受けたのだろう。

・・・しかし福田パンがパンを小さくしたという話は聞かない。この小ささは何だろうか・・・・?

逆に考えた。自分が大きくなったのだと。昔から食べていれば人は成長する。相対的にパンは小さくなり、私は大きくなる・・・。

気軽に食べることができなくなって久しい

が、今度会うときは大きさ勝負をしよう。大きくなった私を見て腰抜かすなよ。福田パン。

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