イドと剣精5(帰還)

(無理やり歩いていたイドは血を吐くと気絶してしまう)


酣:主様!しっかりなさってください…(やはり、盟約を無視して音無と居たから……主様の身体に負担が…。このままでは…盟約を結ぶ前に命の危機に…)


……日向様!主様が……


日向:酣さん!?何事ですか……


酣:日向様、どうか……不甲斐ない私をお許しくださいませ。


(酣は主人を日向に託し終え、一礼すると実体を失った)


日向:酣さん…?それはどういう……っと、それよりイドを……

(また、血を……?それにこの調子は………何故急に悪化して?それに……酣さん。不甲斐ないとは…)


イド:ぐっ…………音……無……待たん………か…


日向:イド?音無さんが何か……?(そういえば、音無さんは何処に…)


(イドは無意識に涙を流した…)


イド:……音無……酣…………わしゃ………道を誤ったんじゃろか………


酣:(道を違えたのは、音無の方ですよ……主様。ですから…泣かないでください……)

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