イドと雑兵2(狙われる者)

イド:あつつ……寝違うたかいな……?(何せ日向が居ったけ、全うに寝返りも打てなんだけな………つか、あの日向が朝まで落ちるたぁ…珍しいこっちゃ。)


此処でええが。ちぃと休憩じゃ…


(座り込むと木の幹にもたれ掛かり眠ってしまう


イドが眠ってしばらくして、彼を取り囲むように男達が現れた。男は目配せし静かに頷くと酣を引き抜いた。音無も引き抜こうとするが錆び付いているからか、抜ける気配はない。)


男1:あ?んだこれ、とんだナマクラじゃねえか。


男2:まあ良いじゃねえか。抜けない刀に玩具の剣。よくまあこんな成りで人をコケにしやがって…

……おい、それ(酣)は投げ捨てとけ。こんなちゃっちい玩具、必要ねーだろ。


男1:おい、起きろよ人斬りさん?もっとも…お前の武器は無いんだけどな!ひゃははは!


イド:……んじゃぁ………おまんらは……?


(欠伸をしながら酒を飲む)


あつつ……わしが"誰か"……知っとんか?


男1:惚けた事言ってんじゃねーよ、人斬りのイド。


イド:……ほぅ。そこまで知っとるのに喧嘩を売りおったか…態々剣引っこ抜いたんも挑発のつもりけ?


男2:知ってて止めなかったのかよコイツ。余裕ぶっこきやがって…!


男1:お頭様の仇、取ってやらぁ!


(話終わると二人は刀を引き抜いた)


イド:遊宴を奪った程度で、勝てる思たか…たわけが。


(音無に手を掛けると後ろを向く)


………抜けきらぬ刀…背面刀技!


男1&2:畜生………!覚えてろ………いつか………


(見えない太刀さばきで二人は力尽きた)


イド:酣よ。もうええが、もんてこい。


(酣は転移して鞘に収まる)


つか……音無おまん…何故抜けなんだ?踏ん張るこたあらへんで?

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