イドと日向1(執念)
(イドは良く眠っている…)
日向:(今日こそ…起きて無いでしょうね……?欺くのは控えて欲しいのですが……)
イド:(……?この気配は…日向か…また、わしを枕にしに来たんか……懲りんやっちゃ……)
日向:(ここまで備に観察しても区別がつかないなど…半分、賭けですね…)
(意を決して日向はイドの胸に耳を澄ませる…)
(……58……59。やはり…安静時の平均値ですか。異音もありませんし…大丈夫だと思うのですが…。それでも……もしこれが演技だったら…と思うと、回数を重ねてでも…隙を突きたいと思うものです)
イド:(……相変わらず、寝てもうたんか?……まあ、今に始まった事ちゃうか。わしも……寝るか…………)
日向:(……?急に脈が……もしかして何か不調が………?……………遅くなっただけ、なのでしょうか。それにしても何故…?)
酣:(あらら、主様が眠りにつく瞬間に遭遇しただけなんですが…些か動揺し過ぎなのでは、日向様……)
(動揺したままイドに覆い被さっている日向だが、寝ているイドに手を添えられたのをきっかけにそのまま眠ってしまった)
イド:……?おい…日向よ。おまんまだ寝とんか?朝やど………
日向:………!?(私……また眠ってしまったのでしょうか………)
イド:……?おまん…顔、真っ赤じゃぞ。熱でもあるんちゃうか……
日向:だ、大丈夫です!私は仕事があるので失礼します!!
イド:……??今日の日向はどげんしたんじゃろか。変なやっちゃな……
酣:(ふふ…可愛いらしいですね。そんなに主様に起こされたのが嬉しかったんでしょうか。)
日向:私としたことが…隙を突くどころか、うっかり眠ってしまうとは……(そういえば、背中に手を添えられた辺りから記憶が……)
相手を動揺させるのも…手の内、ですか?(それともあれは……本当に、眠っていた?)
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