わからない
先生:……サイ君?どうしたんですか、ボーッとして。
(先生の前にいる"彼"は、何の反応も示さなかった)
………あの…聞こえてますか?
サイ:……………ひゃぁ!?
(不審に思った先生がそっと彼の肩に触れると、頭を抱えて縮こまってしまったようだ)
先生:…………あ……ごめんなさい。声を掛けたのですが、反応が無かったので……
サイ:……………うん、せんせーの声……聞こえ……てたよ。でも……僕に話しかけてたんだね……?
先生:ええと、それを示すために名前も呼んだのですが……
サイ:……………なまえ……?"おい"とか、"お前"とか……聞こえなかったよ?
先生:それは……名前ではないですね。あなたの名前は……サイ・ウェパールだと伺っています。
なので、サイ君……とお呼びしたのですが。お気に召しませんでしたか?ウェパール君の方が良かったですか?
サイ:ごめん、ね。まだよく分からないや……むずかしいの。呼ばれたこと、ほとんどないから…
先生:(名前をほとんど呼ばれた事が無い…イド君の言うとおりですか。これは慣れてくれるまでに、かなり時間が掛かりそうですね……)
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