リエルの暴走2
(眠ったリエルは夢を見ている。キスレブ時代のトラウマ…"亜人実験"について…)
"力が…欲しいか?
お前に害為す全ての者に…報復したくはないか……?
いつまで…負け犬のようにやられるのだ?
目覚めよ…全てを食らいつくせ…"
先生:リエルは精神感応が使えないので…今、どうなってるかわからないので怖いですね…。
流石にエーテルガードは外せませんし(また抵抗されても困るので)
リエル:(嫌だ…僕は、力なんていらない…!
バケモノ呼ばわりされるのは…もう…嫌なんだ!
"考えても見ろ…そのバケモノの力で暴れればお前の命は縮まるだろう…合理的な自害方法だと…思わんか…?"
黙れ…バケモノにされる僕の気持ちも…知らないくせに…!)
先生:……そろそろ、薬が切れる頃ですね。
(相変わらず…イドの気配はガードのせいで察知できませんねぇ。しかし弱めるわけにも…)
リエル:………!(ここは…奴の根城か…?
身体は…動く。今のうちに…)
(彼がよそ見をしている隙をついてリエルは逃げ出した)
先生:し…しまった!リエル……待ちなさい!
(少しだけ振り返ったが…リエルは構わず逃げ出した。とはいえ身体はとっくに限界に達していたらしく少し走ったところで倒れてしまった。)
先生:今度こそ捕まえましたよ!(首もとに剣の切っ先を突きつける)
……生憎ですが、事情も知らずにあなたをこのまま死なせるつもりはありません。
全て…私に話しなさい。その上でなお逝きたいと言うのなら…
私が手を下します。医師として。
(血の涙が一筋伝う。)
リエル:その言葉…事実(まこと)か…?
あんたがこの僕を…忌むべきバケモノを…仕留めてくれるのか…?
先生:…私に二言はありません。
あなたが何を思い、苦しみ、背負っているのか…もう、一人で抱え込まなくて良いんです。どうか……楽になってください。
(剣を手放すとそっと抱き締める。
その言葉を聞いて、リエルは眠るように意識を失った。)
…もう、これは必要無いでしょうか。
(エーテルガードを外す。)
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