イドの暴走5

(先生は腰の剣を手に取ると立ちふさがる)


先生:待ちなさい!あなたの相手はこの私です!


イド:(くっ……先生…?俺は………

……やべえ…意識が………)


ふっ…面白い。暇潰し程度にはなりそうだ…。


(俺は………闘いたくねえ…

これ以上は…さすが……に……)


先生:イド……(やはり、そろそろ限界が近いのでしょう…)あまり私を見くびらないでください。そう簡単に倒せるとは、思わない訳です!


イド:(…こんなところで…諦める……のは

性に合わんが…もし聞こえるなら……

介錯…頼む……先生…)


砕け散れ!指弾!


先生:効きませんね!(抗エーテル石で無効化した)受けてみなさい、夜光!


イド:がっ…な、なんだと……

身体が…思うように動かん………?


(いい加減…大人しくなれ……

貴様のような獣に…身体を…)


先生:!今です、ビリー、撃ってください!私には構わず…


ビリー:はい!喰らえ、ヘブンズ・ゲート!!


(放たれた弾が、イドの胸に的確に命中した。イドはそのまま倒れこむ。)


イド:(ありがてぇ…先生…ビリー…。

介錯…痛み入る…)


先生:イド…よく、耐えてくれました。

何とか、間に合いましたよ。


どうか…今は休んでください。


ビリー:ちょ、ちょっと先生!?縁起でもないこと……を…?


(彼の髪の色が変わっていく…濁った赤黒い色が……本来の緑色に…)


イドさん……?まさか…!


先生:あ、それは勘違いですね。事情は追々説明しますので、ひとまず休みましょう。


(IDカードにはリエル・サイの名前が表示されている。)

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