イドの暴走4

イド:くっ…!


(イドは頭を抱えて苦しみだした。)


や…めろ……獣めが…!


"コワセ…全…て………"


うぉ…おおおお!


(雄叫びをあげた後、主導権はイドの手を離れたようだ。表情が一変し、身体に刻まれた無数の古傷が開いた。)


先生:イド!?しっかりしてください!

そのまま完全に死霊に呑まれてしまうと戻れなくなります!


(システムイドには聞こえていないようだ。バトリング闘技場に居合わせたスタッフに襲い掛かっていく。)


先生:いけません、あのままでは皆殺しになるでしょう…!


ビリー、聞こえますか?私が気を引き付けます。あなたはその銃で…イドを撃ちなさい。


ビリー:しっ…しかしそれでは、イドさんが…死んでしまうのでは?


先生:このままでは、死霊が完全にイドと一体化してしまうでしょう…そうなったら、もう救う手だては無くなります。

まだイドは…死霊と闘っています。必死に死霊を押さえようとしているんですよ。

あなたが怖じ気づいてしまっては…


ビリー:わかり、ました……僕、やります。

どうか先生、お気をつけて…。

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