先生の目的7

イド:…………当分人間を相手に立ち回るのは御免だな……(そう言えばあの男…見覚えのある首輪があった……まさか、な。)


ハマー:はわわわ!迷ったっすー!!!ここどこっすかー!?


フェイ&エリィ:(案内役が道に迷うって………)


ハマー:エリィさん!道教えてくださいっすよー…………?


エリィ:ちょ、ちょっと!?私もわからないわよ!(幹部でもなきゃ、こんなところ入れないんだもん!)


イド:…………………?(騒がしいぞ…嫌な予感しかしない……だが一人は聞き覚えがあるな…)


………一体、そこで何を………!?


ハマー:ひいいいい!見つかったっすー!!!


フェイ:くそっ…殺るしか無いのか……?


エリィ:い……イドさん………!あの、この二人を連行してて…あの、その………


イド:……………はぁ。嘘をつくならもう少しポーカーフェイスになれよ……


(あの首輪…………まさかコイツらも……?先生、さすがに大所帯過ぎだろ…)


………まあいい。見付けちまった以上、連行してやっから諦めろ。


(先程と同じように拘束する。人数が少ない分やり易いが……)


(とりあえず同じ場所でいいか…最悪聞けば良いだろ。)


フェイ:何だ!?う…動けない!


ハマー:ひいいいい!終わりっす!すみません旦那………


フェイ:ぐぐ……諦めたら……!


エリィ:(イドさんにだけは、見付かりたくなかった……)


イド:………(相変わらず、超うるせぇ連中だ…)


(呆れた表情で連行する)


フェイ:いてて…………引き摺るなって……


エリィ:(何処に行くのかしら……?研究所は過ぎたみたいだけど…)


イド:おい。………………でっかい忘れもんだ。こんなの置いていくな。


(勢いよく扉を開くと投げるように拘束を解く)


ハマー:ひいいいい!怖かったっすー!!!


フェイ&エリィ:み、みんな!!


リコ:ハマー、遅かったじゃねーか!


(その様子に目もくれずイドは無言で背を向ける)


ビリー:ち…ちょっと待って、イドさん!あの………助けてくれて……


イド:……………用が済んだらさっさと失せな。次このソラリスで会えば………俺はもう容赦しない。守護天使として全力で排除するまでだ。


(一瞥すると立ち去る)

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