先生の目的5

先生:……仕事が早く助かります。

この座標の部屋に案内できたら、そのまま拘束を解いてください。

これで、終わりです。


イド:おう、了解。(違う意味で疲れたな…)


(エメラダとマリアは完全に気絶している)


バルト:おい……しっかりしろ……!目を……覚ませ…!


ビリー:落ち着いて。たぶん……気絶してるだけだから…


バルト:落ち着いてられっか!どう考えたって薬の……!


イド:…………(さっさと引き渡さないとまずいか?早くも二人ダウンしたな…)


(無言で全員を引き摺って移動する)


ビリー…(たぶんイドさんが打ったのはマイナス効果の薬ではなさそうなんだけど……)


チュチュ…相変わらず扱いが…荒いでチュ!


イド:………ここか。(拘束を解いてください…か。薬の作用で今なら抵抗も少ないだろうか?)


先生:…すみません、面倒をお掛けして。


イド:……ああ。


バルト:………!退いてろ、先生!そいつは………!


(拘束を解かれた瞬間、鞭を構えるとバルトが襲いかかる)


イド:……甘い!


(ジャンプで距離を取ると二人の間に先生が割って入る)


先生:待ってください!彼は………


イド:…………!(くっ…味方だとは思われちゃ敵わん……)


(先生が言わんとする言葉の意図を覚ったイドは慌てて部屋を立ち去る)


バルト:おいっ!逃げんな、ちくしょう!


リコ:おい、先生…どういう事だ?


ビリー:(やっぱりイドさんは……敵じゃなかった…?)


先生:あっ…逃げちゃいましたか。実は彼に引率を依頼したの…私なんです。

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