先生の目的4

(各々部屋に押し込んでしばらく経過する)


先生:……お手数かけました。後は引き受けますよ。


イド:…あ……ああ………(やっとこのうるせぇ連中から解放されんのか…ある意味長かった……)


先生:…何と言うか、その声の調子では酷く疲れてますね。何か不具合でも?


イド:…………血の気の多い連中だったからな、かなり騒がれて参っただけだ。

で………どうすりゃいい?ここで解いたら良いのか?


先生:え。拘束…解いてないんですか?なら迷惑ついでにもうひとつお願いします。その部屋にあるリミットブレイカーを投与してくれませんか?


イド:…んー…………?リミット……

あ、これか。液体だが飲ませりゃ良いのか?

(説明書きがねーなこれ……不親切な…)


先生:それ、飲み薬じゃありませんよ。


イド:…………え。じゃあ………この薬を俺が…打てと?


先生:心配しなくても大丈夫ですよ。皮下注射式なので素人でも打てます。


イド:………そういう意味じゃ無かったんだが…ま、何とかやってみる。


バルト:…!?な…んだよそれ……?


リコ:何かの薬………だろうな。


マリア:な…何する気よ?まさか………実験…………?


イド:(これ、よく考えりゃコイツらに飲ませる方が難度高いな…抵抗される…)


………へっ、よくわかってんじゃねーか。

さて……どんな結果になるかねぇ…?(もちろん、どうなるのかは俺にもわからん。)


バルト:ちくしょう!放せこの野郎……!


リコ:何なんだ…この俺が抵抗できないなど……(まさか、今更実験されるとはな……)


ビリー:(どうしよう…イドさん、本気ですよね……)


マリア:あなた正気!?そんな得体の知れないもの……!


イド:(得体の知れないもの…か。確かに、俺自身も知らないからな……)


くく……精々良いデータを取らせて貰うぞ。(一人一人の首筋に触れるとそのまま薬を投与した)


バルト:なんだ………!?(身体が…暑い…)


エメラダ:(なんだろ……力が…)


リコ:頭が…痛い……?


マリア:みんな……調子が……?(変な……気分…)


ビリー:(エーテルで回復できない…一体、この作用は…………?)


チュチュ:あまり変わらないでチュねぇ…。


イド:(え。軒並み具合が悪そうになったが……折り込み済みか?全く先生の意図が読めない……)


……打ったぞ。どうする?

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