先生の目的2

<次の日_ソイレントシステムにて>


バルト:ホントに合ってんのかよこれ…薄気味悪ぃ……。


(ビリーは手元の地図とにらめっこしている。複雑な建物なので迷子になりそうなのだ)


ビリー:…先生がくれた図解なら合ってるよ。(この廊下を右に進んで……)


リコ:(気のせいか…俺みたいな奴をちらほら見掛ける……)


(マリアはチュチュを抱きしめている)


イド:………(以外と頭数が多い。どうみても奴等…だろうな………)


バルト:…!おい、誰か居るぞ!


(物陰に潜んでいたイドを見つけると鞭を構える)


ビリー&マリア:(あ………あの人は…!)


リコ:ちっ…面倒だな………さっさと殺るぞ。


(バルトとリコはイドに襲い掛かる)


イド:………やっぱり来たか……!


(二人と間合いを取り、体制を整えるイド。想定の数倍血の気の多い相手を前に、どう対処するか考え込んでいる)


バルト:おい、ビリー、マリア!お前らも構えろ!


ビリー:…し……しかし…!


マリア:(そんな…敵うわけがない……!)


リコ:放っておけ!とにかく目の前の奴を片すのが先だろ!


エメラダ:邪魔するなら…討つ…


イド:………(ったく、血の気の多い連中だな…先生の客人じゃなきゃ、瞬殺してる。)


俺はソラリス守護天使が一人…イド・ウェパール。


むざむざ戦いを挑むとは愚かな奴等だな………。貴様らごとき、俺が手を下す価値もない。大人しくしてろ!


(ナノマシンの身体を変化させると全員を拘束した)


バルト:ちくしょう!放せ!(動けない…)


リコ:なんだと……!?この俺様が一瞬で………


ビリー:(イドさん………やはり貴方は………?)


マリア:ちょっと!放してよ!


エメラダ:(どうして…あたしも動けないの……?同じ身体なのに……)


(イドは背を向けると誰かの端末に連絡を入れた)


イド:…………はぁ。雑魚共が手間取らせやがって…(先生、俺だ。拿捕したがどうすりゃいい?)

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