食事中の雑談(中年)
零:腹が減ってたのか、味が旨かったのか……判別つかねぇ食いっぷりだったな。(どっちにせよ俺にはわからない感覚、なんだよな…)
日向:(あの零が食育指導……ちょっと感動してしまいます)
零:……おい、日向。妙ににやけてるのは何故だ?
日向:え、あ………何でもないですよ、あはは………(言ったら殴られそうな気がします)
零:(怪しい。キモナシと同じ臭いがしたぞ…さすが師弟と言うべきか。)
言わねぇなら無理やり聞き出す。俺相手に隠せると思うなよ。
(右手に手袋をはめると詰め寄った)
日向:ちょ、ちょっと待ってください!そもそも無闇に接合するのは良くないと仰ってましたよね!?
零:……だと思うんならさっさと吐いたらどうだ?手段は選ばないぞ。
日向:わ、わかりました!話しますから、落ち着いてくださいよ………(職権濫用……ですよね、どう考えても……)
零:ふん…俺はいつでも落ち着いてらぁ。
(呆れた表情で棒菓子を咥えると腰掛けた)
日向:(こ、怖かったですね。……師匠といい、零といい………精神科医は皆テレパシーが使えるのでしょうか?
………あ。師匠は使えてましたね…)
では話します。ええと………零が誰かに食育指導をしているのが感慨深くてつい。
零:俺のは食育指導じゃねーよ。前に言ったろ、治験とリハビリを兼ねて続けてるって……それに誘っただけだ。
それに指導なんか必要ないさ。ありゃ食いっぱぐれて普通に飢えてたんだと思うぞ。確かに一口目のあの表情はちょい気になったが…
裏を返せば俺と違って味覚が生きてる証拠だろう。そもそもの目的は彼奴が俺から離れないから仕方なく連れてっただけだ。
……ったく…早とちりしすぎだ。(それでも想定より大分マトモな内容だったな……。想定内なら殴ってた)
零:……確かめるのは、次でいい。今はただ、食うのに集中させてやりたい。(食事を楽しいと、嬉しいと思えるんならなおのこと…)
所見メモ07:ウェパール
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