後編:天使との戦い2

エル:………ああ。セラフィムと………

神が居る。両方ぶちのめすぞ。


ヌル:………上等。


───恥知らずの堕天使に玩具の魔導兵器か。貴様らの相手は我等にあらず!行くがよい……ヘルム。


エル:へ……ヘルム…………だと………?まさか死んだことで……?


───かつての同志を殺るのか…

それともここで朽ち果てるか………?


見物よ。恥知らずに相応しい……


ヘルム:………ううっ……エル………ヌル…

私に構わず………倒して…ください……!


エル:…………俺が行こう。


ヌル:………!エル………倒すの?


エル:悪いのはヘルムじゃねえ、後ろのボケ共だ。なら……無視に限る。


ヘルム:………それは………不可能…です………

許して………ください……!

(ふらつきながらヘルムが斬りかかる)


エル:………どうしたもんかねぇ。当たっちまう!


ヌル:…………エル、のいて。


エル:……ヌル…?


ヘルム:お願いです…避けてください……!


(ヌルは身動ぎもしない。その様子を見たヘルムは攻撃を叩き込めずひざまずく。)


───何を躊躇っている?そいつらは反逆者。断罪せよ……!


ヘルム:私には………出来ません…

身体が…動きません…………


────役立たずめ………天使にしてやった恩を忘れたか……?


所詮ヒトはその程度か……


消してしまえ…不要だ。


ヌル:……………あのね、いらないなら頂戴。お前らにヘルムを遣う資格はない。

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