悲痛な思い1

八重間:……いつか自分の体調で、"手遅れです。"と言わせたい。(これ以上ない、事実になる。疑う余地の挟まない……)


卯月:(………あ、何故かただならぬ殺気を背後から感じますね……)


(いつの間にか背後に居た日向が、八重間に連殺を叩き込んだ)


日向:…………まさか、それだけのためにずっと逃げてたんですか!?医者にそんな……残酷な宣告をさせないでください!


卯月:…………日向。何故連殺を叩き込んだんですか?いつも通りビンタで良かったでしょうに………(ゲームならオーバーキルですよね、確実に)


日向:ああ……彼、回避が凄いので連殺を使わないとマトモに当てられなくて。


卯月:なるほど…珍しく激情に任せたのかと思いました。


日向:…………私を狂戦士(バーサーカー)扱いしないでくださいよ。確かに怒ってますけど。


*原作では連殺使用時、回避率無視で技が命中します*


(一部始終を目撃した友人2名が八重間の側に寄ってきた)


天野:あーあ、八重間の奴…完璧に気絶してら。(日向さんの気持ちは分かるが、何もそこまでしなくてもな……)


(天野は倒れた八重間の頭をつついている。少しうめき声をあげたが起きる気配はない)


乙梨:………重悟(しげさと)、大丈夫?(ほっぺつんつん)


一ノ瀬:君たち……つつくだけつついて助け起こさないのね。


乙梨:じごーじとく、だもん。逃げるの、だめ。


天野:確かに、悠人の言うとおり。助け起こす迄は必要無いんだよな……。たぶん気絶したせいで、日向さんの言葉は耳に入ってないだろうし。


日向:…………助け起こす必要はありませんよ。連行して目が覚めたら説教しますので。


卯月:(仲が良いのか悪いのか……不思議な関係ですね、このお三方は)


乙梨:………はーい!


天野:……了解です。行こうか、悠仁(はるひと)。


乙梨:うん。またねー?



<二人きりになって>


……ね、雨龍。"たぞうきふぜん"にロマンを感じる、って重悟が言ってたけど……どういう意味何だろうねー?


天野:概ね、手遅れと同じ意味合いで良いと思う。そもそもそんな状態になったら意識不明になりそうだから、ロマンもへったくれもないだろうが。


乙梨:重悟の気持ちは治らないのかな?ずーっと、死にたがり。隠しちゃう。


天野:…………さあ、な。完全に壊れてしまってたら…難しいんじゃねーか。


乙梨:………粉々、かわいそう?がらすみたいだね。

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