第8話星空に誘われて
気づくと、空は青く染み出してきてる。
「あなたと話してると夜が明けそうなくらい」
君は夜になると調子が出てきたっけね。
「(夜更かしの誘惑には弱い)」
星空も広がり始める。
電車の天井もプラネタリウムの星空になってる。
涙が一粒落ちる。
「あなたに出会えた足跡の一つがこの星空なのね」
君と見た北の星空を思い起こすよ。
あの時の2人には怖いものはなかった。
「(臆病者の裏返しだ)」
星空に夢を。
星空に希望を。
「こんな夜なのにあなたは夢の住人なのね」
眠ることで傷が癒えればいいのにね。
2019(R1)9/15(日)
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