2 私はエム・サンズ島に招待された。


 私はエム・サンズ島に招待された。雪が積もっていたが天候は快晴。

 懐かしい島だ。来るのはフリーデと会ったあの日以来だ。

「奇縁だな」

 そう呟いて私は黄色いボートから降りて島に上陸する。後ろの海には護衛艦を五隻待機させる。

 武器商人のシャサにありったけの戦力を注文したがこれほど用意できるとは思わなかったが。

「無。何もない島。ゼロ」

 黒いゴシック衣装を身に纏いアスタロイドもボートから飛び降りる。

「疑念。本当に私が必要?」

 アスタロイドは体ごと傾けて疑問を投げかける。

「今の私が持ち出せる最高戦力ですぜ。誇ってもいい」

「素直受領する」

 アスタロイドは口ではそう言うが態度を見るにどうやら不服らしい。

 それもしょうがない。もちろん世界ナンバーワンの最高戦力はフリーデだが現在連絡不能だ。他にもアスタロイドよりバディを組みたい化け物は多く居るが連絡手段がない。もしくは連絡しても素直に組んでくれない、他界してるなど理由は様々だ。

 だから私がアスタロイドを雇えるのは正直助かっている。メールの返信は早いし価格もお手ごろ。どんな仕事も引き受けてくれるし、ちゃんとした実力者だ。とてもありがたい。好きになりそうだ。

「さて、見た目は前と変わらないな」

 私はアスタロイドを連れてエム・サンズ島の基地施設を捜索する。手入れはされてないがそれほど錆付いているわけでもなかった。

 壁も部屋も冷蔵庫の中身でさえ当時のまま放置されている。変わった場所は見つからない。

 ……一部、不自然に並べられている煙突状の大型排気口を除けば。これは網を破れば大人でも中に侵入できるだろう。

「ビックサイズ。不法侵入可能。する?」

 アスタロイドが衣装から鎖を出してくる。あんな態度だったがやる気は満ちてるらしい。

「私は礼儀正しいんでね。ちゃんとした入り口から入らせてもらいますぜ」

 正義の味方とは違うんでね、と付け加えたかったがアスタロイドには通じないだろう。フリーデなら地面を掘ってでも行きそうなものだ。どこでも入り口なのだから。

 私は捜索を続ける。施設が地下にあることはわかっている。ならば地下への階段かエレベーターくらいあるだろう。

「これかねぇ」

 それはガス室の扉だった。アスタロイドと協力して力いっぱい開けてみると部屋は階段に変わっていた。

「不可思議。大きすぎる階段。不向き。どういう相手?」

「アスタロイド、お前さん"DG"って知ってるか?」

 首を横に振るアスタロイド。答えはノーらしい。

「名前は聞く。悪さをする通称。個人か組織かは知らない。それくらい不明。謎」

「"DG"はデーモンジーニアスの略称だ。フリーデが追っている悪の組織、らしい」

 私達は会話しながら階段を降りていく。

「私も詳しい内情を知らない。知っているのは世界各地で誘拐、破壊活動を行っているぐらいかな。でも招待状を手に入れた。私宛に」

「雇い引き連れる理由は?」

「誰も"DG"について何も知らない。そんな正体不明な組織の一人に会うんだ。殺されるぐらい覚悟しないと」

「納得。でも護衛艦五隻も必要? 過剰」

「他にも呼んでありますぜ。ん」

 階段を降り終えると舗装された一本道の長い廊下。さながら核シェルターのようだ。汚れ一つない。

 しかし音は聞こえてくる。ガシャリガシャリと足踏みし近付いてくる。

 ヤドカリのような形をした四足のロボット達が私とアスタロイドの前に立ちふさがる。

「悪の組織っぽい下っ端な事で!」

 私はぶら下げていたガリルエースを構えフルオート射撃を始める。

 しかしヤドカリの装甲は乾いた金属音を発し銃弾を跳ね返していく。傷を付けることはできなかった。

 じわりじわりとヤドカリロボットは四足を前に進めてくる。

 私は背中に背負っているRPG-7を取り出して発射する。

「これで倒れてくれないと困りますぜ!」

 弾頭は命中し爆発を引き起こす。煙が立ち込めそれが晴れれば残骸が出来上がるはずだった。

 衝撃でひっくり返りはしたようだがすぐに体を起き上がらせるヤドカリロボットの姿がそこにあった。

「参ったね。こいつは私には無理だ」

「了解。承知」

 アスタロイドが走る。黒のスカートから無数の鎖を伸ばし操る。もちろんそれで貫きはしない。

 巧みに鎖を絡ませていき足を掬い縛り上げ、いつの間にかヤドカリロボ達は動きを封じられていく。

 最後に出来上がったのは黒い鎖に絡まれたロボット達。まるでクモの巣に捕まった蝶のようだ。

「いいね。助かるよ。一家に一台アスタロイドが欲しいもんだ」

「気持ち悪い。褒めないで欲しい。うふふ」

 アスタロイドは自分の頬を両手で引っ張って笑顔を形作る。表情筋が上手く動かせないのか。可愛い奴かよ。

 私達はヤドカリの横を通り通路を駆け抜ける。まだ一本道だ。

 走っていくと両開きの扉が待ち構えていた。

 押して開いてみると熱風が体を駆け抜ける。

 辺り一面燃えるマグマの沼。その上にポツリポツリと浮かぶ突起物。

 巨大な丸太、オルゴール。そり立つ壁。鉄パイプで立てられた障害物達。

「ニンジャウォーリアじゃねぇか」

「同意。東国ではサスケと呼ぶらしい。補足」

「こんな施設を作るとは完全に趣味ですぜ。しかも水池をマグマに変えてやがる。落ちたら即死だ」

 マグマは空気を煮る音を立てながら鮮やかな炎の色で輝いている。不自然にもその周りにはテレビ番組で使われた障害物達だ。

 ブロック型の建築ゲームみたいだ。空想の中でなら楽しいだろうが現実に作られると苦笑いするしかない。

「命を賭けた遊戯。プレイする?」

「もちろん。命なんていつでも賭けてるだろ?」

 私が笑ってみせるとアスタロイドも口元を緩ませ笑った。普段は無表情だがアスタロイドも笑うときは笑うのだ。手など使わなくても可愛く笑える。

 足を数歩進めれば目の前には広がるマグマ。そして斜めに突き出た足場が四つ。これらを飛び渡り対岸へと渡るのだ。

「よし。アスタロイド頼む!」

 若干、ほんの少しアスタロイドは残念そうな顔をしたがスカートから鎖を何本も伸ばす。あっというまに対岸への橋が出来上がった。

「落胆。ムラサキならできると思ったのに。失望」

「こちとら命賭けてんだ。妥協はしませんよい」

 どうせ時間制限もないのだ。全ての障害物に鎖を張り巡らして私はそれを足場に走っていく。バカでかい壁もなんのそのだ。

 蒸し暑い部屋を抜けまた一本道の廊下を行く。途中階段もあり下へと進む。

 そしてまたも大きな扉が私達の前に現れる。まるで待っていたかのように、だ。

「また同一。ムラサキ、この事象どう考慮?」

「お遊びだね。これを作った奴は秘密基地とやらが好きなんじゃないか?」

 とても素性を完全に消している悪の組織だとは思えない。やけに金はかかってそうだがリアリティが空想物語基準だ。

 こうなると次に待っているのも、お遊びに違いない。そう思いながら私は扉を開ける。

 ただ広い空間だった。コンサート会場のように天井が高く広大な部屋だ。その中央にポツンと椅子とテーブルが並べられている。

 そこには一人の女性が座っている。白衣を纏い赤いネクタイをして大人びた雰囲気を醸し出し、テーブル上の駒を見つめている。

 さながら相手を待つ競技者だ。そして彼女は私の見覚えるある人物だ

「桜川教授!」

 思わず大きい声で呼びかけてしまった。教授も私に気付いて微笑んでくれた。

「やあ。ご無沙汰だねムラサキくん」

 それでも桜川教授は悲しげな顔を隠せてはいなかった。

「笑えませんぜ桜川教授。いつかは再会したかったものですがここに居るとは思いませんでしたよ」

「……私は脅されてるんだ」

 落ち込んだまま桜川教授はタブレットを私達に見せる。

 そこには年端もいかない子供達が牢屋に入れられている映像だった。みな泣き叫ばず黙って下を向きながら大人しくしている。

「見ず知らずの子供達を人質に取られてしまった。地下に閉じ込められていてね。関係のない人間と切り捨て無視もできるが、私の良心では無理だ。ムラサキくん、君なら躊躇しないだろうけど」

 善人な桜川教授らしい言い分だった。思い起こされる当時の牢屋と似た光景。

 だか桜川教授はあの時壊れかけた優しさは取り戻している。立ち直ったがゆえ明確な弱点を突かれてしまったらしい。

「"DG"らしさがでてきましたぜ」

 目的達成のためなら手段は選ばない悪の組織、か。

 私も椅子に座り桜川教授とともにテーブルを囲んだ。

「ムラサキくん、ナイトスパロウという遊戯を知っているかい?」

「多少は」

「脅した犯人はそれをお望みらしい。勝った者は生き残り、負けほうは死ぬ」

 桜川教授はテーブルに大量の駒を並べ始めた。

「百三十六個の駒を使いながら四次元点数計算式で得点を競うゲームだ。命を賭けて言うが私は得意だよ」

「そいつは困りましたな」

 私はただひたすら桜川教授が駒を並べる光景を見ていた。見た目楽しそうなゲームだがルールが複雑そうだ。

 フリーデがやってたような記憶もあるような、ないような。というか駒が多すぎる。流行ってないだろこのゲーム。

「一応これも渡しておこう。公式でも使用は許されているからね」

 最後に桜川教授は木製の正方形の立方体を渡してくれる。六面立体パズルみたいに稼動できるようだ。面のキューブ数が九個ではなく八十一個だが。

「計算の補助に使うといい。私は暗算できるから持たなくてもいいんだが普通は誰でも使う」

 どうやら四次元点数計算式とやらに使うらしい。確かにキューブ一つ一つに数字や駒の絵が書かれている。だがどうやって使うか全くわからんぞ。

「先攻は譲るよ」

 ……困りましたなぁ。

 ナイトスパロウなどやったことがない。そもそも駒遊戯ならチェスだってやったことがない。女王の駒が強いぐらいしか知らないぞ。どう動くのかもわからない。

 そもそも私は学校に行っていない。行く暇があったら戦場に行ってたのだ。それゆえ文化知識と教養が非常に不足している。よくフリーデに「字が汚い」と指摘されたものだ。

「初手は大事にいきますぜ」

 と虚勢を張ってみる。別にゲームに勝つ気はない。どんな過程であろうと最後にこの部屋を突破できればよい。

 桜川教授の後方には扉がある。鍵がかかっているなら壊せばいいし、壊せないのならプラスチック爆薬でも使えばいい。

 ……そんなことしたら人質の子供達が死にそうだが。

 これは地道に時間を稼ぐしかない。

 桜川教授は子供を殺すことについて私は躊躇しないだろうと言ったがそれはハズレだ。殺しはできるが躊躇ぐらいはするし、助かる命であれば殺しはしない。

 私は肘をつき手で顎を支え考えるポーズを取る。別段何も考えてないけどもだ。待機だ。待つしかない。

 地蔵にように固まっていると桜川教授が話しかけてくる。

「質問してもいいかい?」

「どうとでもいいですぜ」

「キミは誰を待っているんだい?」

 私の心を見透かすように桜川教授は問いかける。

「礼儀正しくない正義の味方ですよ」

 そう呟いた瞬間、タブレットから爆発音が流れる。煙と共に二人の人影が映し出された。

『ウッワー酷いヨ。これゼンブ誘拐? よく集めたナ。トレナは知ってたカ?』

『知るものか。私が把握していないこの世の暗部など言葉通り腐るほどある』

『腐ったミカンと組織は取り除かないとダメだってコッキー知ってるゾ。けらけら』

 国際捜査官二人の話し声がデジタル音声で聞こえ始める。あの大型排気口からうまく侵入したのだろう。

「人質はなんとかなりますぜ、教授」

「そのようだな……」

 桜川教授は肩を楽に落とし天を見つめる。疲れから解放されたようだ。なまじ善人だったせいで背負いすぎたのだろう。

 間を空けることなく扉も勝手に開いていく。どうやら主催者が通ることを認めてくれたらしい。

「お先に失礼しますよ桜川教授。ちょっと挨拶しなきゃいけない相手がいるんでね」

「キミは変わったよムラサキくん。前と違って生き生きとしている」

「よく言われますぜ」

 教授は軽く手を振った。私はアスタロイドを連れて扉をくぐり先に進む。

 長い廊下だ。長すぎて何かを表現しているのではないかと勘繰ってしまうほどだ。何を思ってこんな長い廊下を用意したのだろうか?

「作った奴の趣向が知れるぜこいつは」

 私達の前にはまた大きな扉が現れる。

 薄暗い大広間だった。枝付きの燭台が壁に何個もかけられほのかに暗闇を照らす。怪しげな薬品が詰まった棚達。かぼちゃと髑髏が散らばる床。カラフルなカバーをしている本はどこもかしこも散乱している。

 そして部屋の中央に堂々と構える黒い大釜。中から銀色の煙を噴出している。

 "魔女"というキーワードが私の頭に連想された。実際に魔女もいた。紫色のとんがり帽子に同じ色のローブを着て赤髪を長く揺らすマカイダの姿がそこにあった。

「お前さんが"DG"なんだな、マカイダさんよ」

 私はポケットから黒い招待状を見せびらかす。マカイダに渡されたカードだ。

「こんな地下に秘密基地作ったり、スポーツアトラクション作ったり頭脳ゲームさせるために人質誘拐したり大変なもんだ。悪の組織ってのは暇なのかい?」

 私の軽いノリにマカイダは不敵な笑みで答える。

「暇ですとも。我々は悪いことするためなら暇も作ります。それが我々のやりたい事ですから。そんなどうしようもない人間の集まりが"DG"です」

 それは正義の味方がやりたいからやるフリーデと対を成しながら根本的な「やりたい事に妥協しない」という同様の思想だった。

「我々は悪いことが好きです。法を破るのが大好きです。罪を犯すのが堪りません。人々に嫌われたくてしかたがありません。そのためにはなんでもしますとも」

「極悪だな。そういうのは好きだぜ。愛おしい」

「私も悪党のムラサキさんが好きですよ」

 マカイダはにっこりと笑う。あまりに気持ちのいい笑顔だ。目を逸らしたくなるほど眩しい。

「さあムラサキさんはどうしますか? 我々は悪党です。なら悪党のムラサキさんなら救えるはずですね。そして我々もムラサキさんを救える。同じ悪党だから」

「いいね。心が躍る」

「私達とお仲間になりましょう、ムラサキさん」

 そう言ってマカイダは私に手を伸ばした。妖しい手つきだ。ぜひとも繋ぎたい。

 だが私はそのために来たわけではない。

 私はマカイダの手に黒のカードを手渡した。

「コイツは私には必要ない。返しておきますぜ」

 マカイダは一瞬呆気に取られた顔をする。

「確かに私は悪党だ。悪事も好きだ。だが悪事をやるほど好きじゃない。人に勧めるほど好みじゃない」

「では何故、悪党の味方をするんですか?」

 もっともな質問だった。だが私は既にその答えを用意してある。

「ヒーローになりたかったからだよ」

 私ことムラサキはハッキリとそう宣言した。

「私は死神じゃなくてヒーローになりたかった。汚れすぎた経歴を持ちすぎたが、それでもヒーローになりたかった。フリーデ・アッカーマンのような正義の味方が理想だったんだ。だが私は過去に引っ張られて悪党限定のヒーローを目指しちまった。プライドと嫉妬心、劣等感がそうさせた。それゆえの矛盾も抱えた。だがいい加減わかった。本当にわかった。理解した。マカイダのおかげでな」

「……なんですって?」

「マカイダよ。私はお前さんのことが、気に食わない。くっくっく」

 私は笑いを堪えながら喋る。

「悪事を人に勧めるのが気に食わない。まるでお遊びのように人の命を弄ぶのが気に食わない。子供を誘拐して桜川教授を脅すのが気に食わない。というかお前さん、このシチュエーションをわざわざ私のために作っただろ? そこも気に食わない」

「ならばムラサキさん、アナタは私をどうするんですか?」

「見たとおりだ。護衛艦五隻引き連れて、アスタロイドを相棒として雇い、国際捜査官の手も借りて討伐するんだよ!」

 私はマカイダの体に飛び込む。力を込めた肘を腹に入れ倒させる。そのままガリルエースを突きつけて脅す。

 アスタロイドも鎖を飛び出させる。見る間もなくマカイダの手足は拘束され簀巻きになった。

「ありがとよマカイダ。お前さんという"DG"という悪党中の悪党が気付かれてくれた。どうやら私は悪党に向いてないってね」

 私は笑みを溢さずにはいられなかった。今やっているがとっても楽しくてたまらないのだ。

 つまりこれこそが、悪党を討伐する今この私こそが理想の私だったのだ。

「人を殺す時は躊躇するし、それが子供なら尚更だ。戦争しか知らない子供には平和を教えたくなるし哀れみだって覚える。人が死んだら嬉しさよりも悲しさが優先される。どうだ? 私は立派な悪党かね?」

「反吐が出るほど善人ですね」

 マカイダはそうセリフを吐き捨てる。

「でも正義のヒーローが悪党を倒すのは道理ですぜ?」

「残念です。とっておきのプレゼントは冥土の土産になりそうですね」

「へえ。どんな土産か興味がありますぜ」

「ではひとつ、問いかけをしましょうか」

 マカイダは拘束されながらも指を鳴らす。明快な音が周囲に響いた。

 その音を聞きつけてか、黒い大釜の熱湯が吹き零れる。沸騰する水が加熱しゴポゴポと音を成り立てていく。

 そして大釜の中から黒いコートマントを来た人間が飛び出してくる。

「正義のヒーローは正義のヒーローを倒せるんですかね?」

 銀髪を揺らし顔の右半分に大火傷を負いながら左目を貫く縫い目模様。

 フリーデ・アッカーマンが銀色を息を吐きながら地に降り立った。

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