七日目

「今日こそ求婚のお返事を!」


「お断りします」


「答えはイエスかはいで承ります」


「選択肢無し!?」


「これでも魔王ですから財力も地位もありますし、老後の生活も安泰ですよ。今なら魔王のお城もついてきます」


「お城がおまけのような扱い……」


「ちなみに私は攻撃魔法は使えるのですが剣はからきしで。本より重いものを持ったことがありません」


「まさかの貧弱」


「体は健康ですよ?それに騎士団長の息子は鍛えていたのに足の骨を折ったそうじゃないですか、筋力が全てではありません」


「どこから仕入れてくるんですかその情報」


「使い魔からです。ちなみに私の使い魔は鳥と犬と猫がいましてね、私の影響でみんな真っ黒なんですよ。面白いでしょう」


「……毛並みは?」


「みんなもふもふです」


「もふもふ……」


「今度お連れしましょうか?」


「……!」


「そんなに目を輝かせて嬉しそうに……使い魔に嫉妬してしまいそうですね」


「そんな顔していません」


「そう言うことにしておきましょう」



令嬢はもふもふを好む様子。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る