スーパー特撮大戦2001
あらすじーーーー
地球防衛軍「Terrestrial Defence Force」通称「
宇宙調査防衛機構「Space Investigation and Defence Organization」通称「
主に地球圏をTDF、火星から太陽系外周をSIDOが分担し、地球防衛を固める。 だが、侵略に備える一方で、優位性を求めたSIDO上層部はナンバーテンを独自調査するため、最新鋭の宇宙艦「ナガー」をナンバーテンに向けて月面から秘密裏に発進させていた。だが、突如としてナガーとの連絡が途絶え、その行方は何処とも無く消えてしまった。3年後、ナンバーテンは何の痕跡を残すことなく突如として消失してしまった。地球の科学者たちが消失したナンバーテンに関してあらゆる議論を重ねたが、決定的な答えを見出だせないままに、外宇宙からの侵略が激化しはじめてしまう。人類は指揮系統の統一という名目でTDFとSIDOを統合、新生TDFを頂点とした様々な防衛調査機構が編成されてゆくのだった。
だが、地球内にも悪の萌芽が芽生え始めていることに人類は、まだ気がついていない。
そして――――12年の歳月が流れる。
「スーパー特撮大戦2001」とは20年前の2001年9月6日に発売された特撮ヒーローシミュレーションRPGです。
スーパーロボット大戦の姉妹作品という位置づけですが、開発元が違うのでスパロボとは実際には関係ないらしいです。コアなファンからスパロボJ・Wに参戦していた「宇宙の騎士テッカマンブレード」のような立ち位置でオリジナルヒーロー「
実はあまり売れなかったらしくこれ一本で終わってしまった唯一無二の特撮作品の一本。本来は2000年に発売予定だったが同年発売の「スーパーロボット大戦α」の動きまくるアニメーションに触発され、ユニットアニメーションや実写取り込みカットイン等を追加して一年後に発売されたそうな。噂では途中で一部スタッフが逃亡して後半は原作垂れ流し(上でウルトラセブンのエレキングやりながら下で仮面ライダーV3のミサイルヤモリの作戦が並行して進むが、お互い存在しないかのようにガン無視という。V3でハリケーンに乗ってエレキングに突っ込んだのは僕だけでは無いはず)展開が多くなったらしい。参戦作品は「ウルトラマン」に始まり「仮面ライダーブラックRX」に終わるという2000年代にも関わらず平成作品が平成元年のRXのみという攻めすぎな硬派ラインナップ。一応、何者かがソフト解析した没データに「仮面ライダーX」と「超電子バイオマン」があったようだがそれでも昭和という。しかし、後のゲーム作品をみてもXライダーとバイオマンはめちゃくちゃ貴重なので削って欲しくなかったなぁ。ちなみにバイオマンが没ったのでスーパー戦隊シリーズは「秘密戦隊ゴレンジャー」のみ。せめて、平成のメタルヒーローかスーパー戦隊が欲しいとラインナップを見て思ったあの頃よ。だが「ジャイアントロボ」と「スーパーロボットレッドバロン」「大鉄人ワンセブン」の三大特撮スーパーロボット共演は素直に燃えました。
このゲームはスーパーロボット大戦をベースにしていますが、戦闘能力レベルアップ上昇タイプ(ウルトラマン、イナズマン等)身体能力改造武装レベル上昇タイプ(仮面ライダー等の改造人間)武装改造身体能力レベル上昇タイプ(宇宙刑事ギャバン、ゴレンジャー等)両改造タイプ(キカイダーやスーパーロボットタイプ、防衛マシン等)に別れているのが特徴的でした。スパロボでお馴染みの「精神コマンド」が存在せず「開発」「生産」というコマンドで使い捨てのアイテムや強化パーツを量産していくのが重要なので新鮮味もありましたね。開発にも「博士」が必要で有名所から当時のちびっ子達も覚えてなさそうな博士達がいっぱい登場するよ(ウルトラセブンのアンヌ隊員の爺ちゃんとか仮面ライダーの大田黒博士とか)原作で悲劇を迎える博士も隠しも含めて(システムの関係で)生存率はかなり高い。おかげでゲスト回の博士だけが登場してゲスト怪人が出ないという事もザラ(デンジャーライトで有名なショッカー怪人ヤモゲラスは登場しないが白井博士は登場する。戦闘員の射程距離を伸ばすためにデンジャーライトが採用された模様。ゲルショッカー戦闘員まで使うのはかなりレア)である。
精神コマンドが無くて不安がる人も多かったですが、基本的に大量の戦闘員をボコって気力上げ、怪人を必殺技一撃で葬るゲームなので、そんなに難しくは無かったような気がします。武器が個別改造(スパロボではこの年から一括改造になったばかり)なので戦闘員ボコるように無消費の「格闘武器」をひとつ厳選して改造しないといけないため、武器改造タイプは消費の激しい武器が一番弱くなってしまったりしましたね(宇宙刑事のレーザーブレードとか)あと、このゲーム「弾数武器」の弾数がスパロボと違い1ステージが終わっても回復しないので弾数補充強化パーツ「リロードマガジン」が必須だったりしたんですよ(実はバグだったらしい)おかげで格闘以外は弾数武器のアオレンジャーや弾数武器がメインのウルトラマンシリーズの隊員、オリジナルの防衛隊(班長と隊長以外は隊員の顔は全員同じモブ顔、名前は往年の特撮俳優。ウシオ隊員とかアマモト隊員とか)が微妙に使い難かった(が、ライトンR30爆弾が使える防衛隊員最強クラスのフルハシ隊員やショットガンの射程が以外と安定しているイナズマンFの荒井誠は例外的にかなり強かった印象)ですね。防衛兵器を改造すれば一級品に戦えますが、このゲーム、むかしのスパロボ以上の金欠ゲーなんで、周回者かマニアでない限りはお金は回せません。ヒーローのバイクとか車もそうだから、悲しい。防衛兵器は画面を行ったり来たり横切って敵をヒーローに潰して貰ったり、怪獣の足元に置いて攻撃で1ターン潰したり、倒される事でウルトラマンジャックに変身できる郷 秀樹隊員が後半レベルの上がりすぎで避けまくるため、無改造防衛兵器に乗っけて突っ込ませるが当時の公式的に正しい使い方。いいのかっ、それでっ!
あと、攻略本必須な隠し要素が豊富だったり、原作でいなくなるやつはいなくなるとか妙な所で原作に忠実だったりするんですよ。
ベムラーにスペシウム光線を使うかどうかで、仲間になるのが宇宙刑事シャリバンのベル・ヘレンか、ライダーマンになるとか初見でわかりません。だいたいのプレイヤーがスペシウム光線使うから、ベル・ヘレン率が高い。で、原作知ってる方はベル・ヘレンの戦闘力と結末はわかるから、まぁ……ライダーマンの方に行きたい。一応、ライダーマンは主役級なので、仮面ライダーブラックと一緒にダーク破壊ロボット部隊を食い止めて脳移植手術の時間稼ぎしたり、因縁の相手との最終決戦のif展開多いですからシナリオも盛り上がる。ちなみに最初に脳移植手術に挑むのは仮面ライダーV3―――いや、役割り逆じゃないっ!?
あと、結構数値バグも多いんですよ。その代表に大鉄人ワンセブンの敵「ハーケンキラー」てのがいるんですけど、こいつ命中と回避が異様に高くてですね、フル改造のワンセブンが30%の命中だったと思うんですけど、まぁ当たらない。しかも切り払いシールド防御持ちと最凶、発動率も高し。あ、このゲーム参戦作品的にヒーローがシールド持ってないんでシールド防御は実質敵専用スキルですね。パッケージの裏でウルトラマンジャックが唯一持ってたポイけどバグで発動しません。で、ようやく当てたグラビトンをシールド防御でほぼダメージ無しという絶望。いやぁ、原作通りのシールドだけどさぁ。ハーケンキラーの対策は恐らくこっちもバグってる光の巨人代表「ウルトラセブン」を使おう。90%の命中とほぼ一撃なワイドショットで激的に楽になるぞっ。あとはワンセブンルート行って「ワンエイト」と一緒にシナリオ展開で処理できるよ。
ちょっと想い出ネガティブに書いた部分もありますけど、いい所もいっぱいありましたよ。当時はスパロボでもゲーム容量問題で実現が難しかった合体攻撃を全部MAP兵器採用で実現してましたしね。おかげでゴレンジャーがMAP兵器の鬼になってますけども。あと、回復MAP兵器もスパロボよりも先でした。オリキャラヒロインかゴレンジャーチャージでやってますね。ゴレンジャーチャージって原作のミドレンジャー蘇生以外の記憶は無いんですけど、このゲームでは貴重なヒーラー技なんで採用してくれて良かったなぁ。
変身前と変身後があって一部原作ムービー使って、戦闘フルボイスを実現し難い所もカバーしてる所もポイント高いし、ナレーションは全部「中江真司」さんのフルボイスなのも嬉しかったなぁ。中江さんナレーションのブラックとかギャバンとか今じゃ貴重すぎないかい?
あと笑える特殊スキルとかね。
電撃に弱い(味方スキル)
倒せない(敵スキル)
ちょっと、どストレートすぎないかい? とも思いますけども、上の味方スキルは特オタなら納得しちゃいますよ。
いまは俳優さんの肖像権問題とか売れる見込みが無いとか色々ハードル高そうで続編は絶望的な一本ですけど、唯一無二な存在感が輝くゲーム好きでコアな特撮マニアには今でも愛されてるゲームです。
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