リーンの翼(Webアニメ)

※入院前に書いたものです。


あらすじーーーー


山口県岩国市やまぐちけんいわくにしに住む青年「エイサップ・鈴木」は、友人「朗利ろうり」「金本かなもと」の引き起こした米軍基地へのテロ行為に巻き込まれ追われている最中に海より空を飛ぶ戦艦が現れた。戦艦に乗っていた謎の少女「リュクス・サコミズ」のもたらした「リーンの翼のくつ」の導きによって、エイサップ達は、岩国から異世界「バイストン・ウェル」へと召喚されてしまうのだった。



リーンの翼はアニメ「聖戦士ダンバイン」より続く「バイストン・ウェルシリーズ」のひとつ。このアニメ版の原作は1983年に刊行されたバイストン・ウェル小説シリーズ第一弾「リーンの翼」のパラレルワールドの後日談として作られた作品で、小説版主人公「迫水さこみず 真次郎しんじろう」等の結末が変わっています。僕は小説版は読んだことありませんのでWebアニメ版のみで語ります。スーパーロボット大戦シリーズにはいま現在「スーパーロボット大戦UX」一作のみ参戦。



作品としてはとても短くて好き嫌いが極めて別れる作品なので、薦めずらいのですが魅力には溢れてます。このリーンの翼で一番有名なセリフはシンジロウ・サコミズ王の「そうでもあるがあぁっ!!」ですかね。個人的にはエイサップの「お前はいま、この俺の顔を膝で蹴ったんだぞ!」が好きだったりしますけど。


リーンの翼は初めて観た地元が舞台になったアニメ作品なので感慨深い作品でもあるんですよね。といっても清流線列車とオーラシップの火球ガダで破壊される錦帯橋くらいしか岩国らしさはないんですけど。あんな基地のま近くでロケットランチャー構えてたら米軍にバレるよ朗利。といっても地元の空をオーラシップが飛ぶというのもテンションが上がっちまうもんです。原作小説には登場しない「オーラバトラー」も登場しますからね(富野監督は最初オーラバトラー出したく無かったけどスタッフの説得によりやる気出したと当時のインタビューで見た気がします)

今作のオーラバトラーデザインは「仮面ライダー龍騎」のミラーモンスターや「仮面ライダー電王」のモモタロス達イマジンをデザインした「篠原しのはら たもつ」さん。ダンバインのオーラバトラーが虫と西洋騎士のイメージだったのに対して虫と侍のイメージで和風となっており、サコミズ王がバイストン・ウェル召喚時に乗っていた旧日本軍戦闘機「桜花」をベースイメージにコクピットを股間部に設定し、細長い手足や胴体を生やした感じにしてあり腰に生えた羽根を振動させて飛行する独特なものになり虫特有の毛の質感も出しより生々しい虫の印象を持たせてあります。エイサップの乗る「ナナジン」がトンボでサコミズ王の「オウカオー」が蝶々と蛾のイメージ。作中では格納庫で勝手にギチギチ動いたり意思を持ってそうな印象ありますが、特に言及無し。ちなみに、ナナジンの顔らしき部分は兜もしくは仮面であり本来の顔は下の部分にあったりします。デザインよく見るとわかるんですけど口元っぽい箇所の左右の丸くて赤い玉がナナジンの眼です。


当時もうオーラバトラー=オーラ斬りというイメージが強かったせいか戦闘シーンにも速すぎてよく見ないといけないけどオーラソードに炎が乗った「オーラ斬波ざんぱ」を繰り出してます。スパロボでもナナジンのオーラソード一本の射程距離を心配する声もありましたけど炎を飛ばす「オーラフレイムソード」を採用した事で穴を埋めてましたね。いやぁ便利な武器だったなぁ。


前半は岩国、中盤はバイストン・ウェル、後半は東京上空と進みます。なんか他のアニメではしないことやってるって感じ。

「この名無しの事か」「ナナジンと名付けたかぁっ! 七福神のうおぉっ!」で主役機の名前決まったり。監督がロリコンのつもりで朗利って名付けたらアニメーターがホモのつもりで絵を描いちゃったから適当に良いよっつってホモでロリコンになったり。監督が急にこいつナナジン赤くしたいっていっていきなりなんの脈絡もなく夕日に染まって「アッカナナジン」に強化(言及特に無し)したり。て、まぁいろいろありますね。

あ、スパロボではねダンバインで言ってた「オーラ力は精神エネルギーだ。人それぞれに色があるんだ」を採用してバイストン・ウェルの戦いで「エイサップのオーラの色が変わった!」でアッカナナジンに強化されてますね。まぁ、スパロボも結構自由でしたけど。サコミズ王が召喚された最初に見た地上人がSDガンダムとかね。


孫尚香ガーベラ「ど、どうもう〜」

サコミズ王「こ、これが地上人!?」


て、もう笑っちゃったな。あと、悲劇を回避して聖戦士と呼ばれる他版権キャラとか、説得コマンドが出るのにサコミズ王を説得する気の無い戦闘大好き公務員とか、「へ……ヘヘ……へへへへへ」て、スケベしたことがバレた緊迫シーンにボイス入れてたりね。何故そこっ!?


まぁ、でも最後はアニメ泣けちゃったんですよね僕。結構ボロカスにネットで言われてたりするけど好きなんだよねぇ。「土屋アンナ」さんの曲も好きだし、これがデビュー作のリュクス役の「嶋村しまむら ゆう」さん今でも好きだし。まぁタイトルの「リーンの翼」がエイサップが使うシーンがほぼ無いんですけど(戦闘シーンは皆無)

あ、あと、エンディングのエイサップの心情がアニメ、完全版小説、ゲームで全部違うらしいんですよ。確かにアニメとゲームは違った。ショウ達も側にいたしね。いつかは完全版小説も見ないとなぁと思います。



最後に、僕スーパーロボット大戦UXで、ついに地元がスパロボに出るのかって、感慨深く発売日待ってたんですけど、エイサップ・鈴木くん。になってたんですよ。あれぇ……小説だと横浜なのかしらぁ……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る