　マジンエンペラーGとは「スーパーロボット大戦V」にて初参戦したゲームオリジナルマジンガーである。別名「偉大なる魔神皇帝」

　誕生の経緯はアニメ「真マジンガー衝撃Z編」のコミカライズから度肝を抜く独自のストーリー展開をした漫画「真マジンガーZERO」及び「マジンガーZEROVS暗黒大将軍」に登場したダイナミックプロ公式チートマジンガー「マジンガーZERO」を使って新しい展開をしたいスパロボサイドがダイナミックプロに連絡を取ったところ

「マジンカイザーが20周年になるからそろそろグレートのカイザー作りましょうよ」

　と向こうから打診されたのが始まりだそうです。

　デザインとネーミングはダイナミックプロさんで「マジンエンペラー」に一度決めた後に「G」を付け加えられたようです。スパロボ側がワクワクしながら意味を聞くと「特に意味はない」と返されたとか。おそらくカッコいいからだって事みたい。まぁ、この「G」で色々想像できてファンは楽しかったです。搭乗者は真マジンガー版「剣（つるぎ）鉄也（てつや）」今のところVとXと二回参戦＋スパクロにも限定参戦。実は全長、重量を含めた設定そのものがデザイン以外無い。スパロボサイドはゲーム設定は真実ではなく今後のダイナミックプロさんの公式設定に期待するとの事。

　完全な新規プロジェクトでスタートしスパロボV第二弾ＰVで大々的に発表され我々の度肝を抜きました。同時に超合金化も発表され生放送ですぐに超合金のサンプルお披露目会までやってしまいました。当時第一弾ＰVのマジンガーZEROの登場にも驚かされ（あと宇宙戦艦ヤマトね）更にはアニメで頭しか情報がない真マジンガー版「グレートマジンガー」が使える事にも衝撃を受けてるところにぶち込まれた情報だったためこれは我々ファンは大騒ぎとなりました。更にはこのカッコいい叫びをあげる「剣（つるぎ）鉄也（てつや）」の声優さんは誰だとかＰVと超合金で判明している武装とマント型飛行ユニット「エンペラーオレオール」の情報からネットでは武装名の予想合戦が行われました。ダイナミックプロさんのネーミングは以外とストレートで逆にビックリしました。覚えやすくて最終的によかったですけど。

　ちなみに声優さんは真マジンガー版剣鉄也の「粟野（あわの）史浩（ふみひろ）」さん。アニメの鉄也を観てるとあのカッコ良すぎる叫びは想像もできなかったですねぇ。しかも本職声優さんじゃないしWikipedia調べで何年も俳優さんの仕事もしてなかったみたいでホントいい意味で裏切られて最高でしたね。

　更についで、この発表前に渡辺宙明先生が「久しぶりに新曲を作った」と発表されてたので我々は「絶対にエンペラーのじゃねえか！」とテンションMAXになりました。実際は「チアフルーツ」て深夜アニメの曲だったみたい。

　真マジンガーOＰ2の「守護神」や「マジンカイザー」もいいんですけどいつかはエンペラーにもオリジナル曲欲しいですねぇ。宙明先生はもう94歳なのでご無理はできないですから宙明サウンドを受け継ぐどなたかにやって貰いたい。

　スパロボV設定ではマジンガーZがマジンガーZEROへと変貌する際の緊急事態用カウンター兵器。グレートマジンガーは変貌前の抑止力（設定上、真ゲッターロボの超出力に追い付くために常に爆発寸前のリミッター解除で動かし続けるとんでも状態）マジンガーZEROに取り込まれた甲児を救うために登場。早乙女研究所から提供されたゲッター線を始めとした様々な技術の粋を集めて建造（けんぞう）された。設計は甲児の父であり鉄也の親友にして義兄の「兜（かぶと）剣造（けんぞう）」博士。

　マジンガーZEROの因果率兵器による消滅対策として過去に存在しないマジンガーの名前「マジンエンペラー」が付けられた設定。装甲材質等も不明（だって設定されてないし）

　スパロボX設定ではマジンガーZEROの因果率兵器により因果の彼方へと跳ばされた甲児と鉄也が消滅する前に平行世界の無限の可能性から「マジンカイザー」と共に選ばれた対抗戦力。故にスパロボV以上に設定は謎に包まれている。

　武装

『ルストタイフーン』――――口のスリットから発射するグレートマジンガーのグレートタイフーンに相当するどストレートネーミング武器。超強力酸により暴風で敵をバラバラに風化させる。

悪い奴らは粉砕し（ぶちのめす）嵐を呼ぶ。

『グレートスマッシャーパンチ』――――両腕から四つのクロー型のどデカイ刃が展開し超高速回転して発射するアトミックパンチ。グレートマジンガーのドリルプレッシャーパンチに相当するどストレートネーミング武器。

『エンペラーブレード』――――グレートマジンガーのマジンガーブレードに相当する大腿部（だいたいぶ）から飛び出す両刃剣（りょうじんけん）。ＰV公開された最初の武器「ダブルエンペラーブレード」とも呼ばれる。二刀流からツインブレードへと合着可能。実は蛇腹剣（ガリアンソード）にもなる。アニメーションはブン回しながら敵を切り刻む圧巻の迫力。

『グレートブラスター』――――グレートマジンガーのブレストバーンに相当する超放熱武器。V字のブレスト板の前面が変形して発射する。「チリひとつ残さず消滅させてやる」鉄也の台詞どおりに敵を原子分解しチリひとつ残さず消滅させる超激熱武装。しかしその台詞は冥王計画（プロジェクト）なロボットだ（中の人が後に映画で鉄也を演じるのは偶然なのか？）個人的に変形する部分のブレスト板は着脱できそうなのでグレートブーメラン使えるんじゃねえかと睨んでます。

『サンダーボルトブレイカー』――――グレートマジンガーのサンダーブレークに相当する武器。グレートマジンガーと同じく尖った耳からフルチャージした光子力電撃を飛ばし雷雲と共に上空から腕に雷を落とす。が、サンダーブレークより威力が桁違いのため人差し指ではなく雷を握り潰すように受け止め敵へとぶっ飛ばす必殺技（パワー）。鞭のようにしならせ当たるまである程度の操作は可能らしい。敵に当たると強制拘束しエンペラーが遠隔から握り潰すと同時に圧縮粉砕する。

『エンペラーソード』――――エンペラー独自の大型超必殺剣。拳をぶつけた雷撃と共に上空から召喚され地面につき刺さる。どこから来たって？そんなもの俺が知るか（だって設定無いもん）

　アニメーションは超絶高速で敵を連続で斬り上空に吹き飛ばすと同時にマント型飛行ユニットエンペラーオレオールが翼に変形し超々高速変態機動で敵に追いつき「魔刃一閃（まじんいっせん）！」と両断する。オレオールをマント状に戻し剣を突き立てたトドメ演出がクッソ格好いい何度も見たくなる。当初はこれがグレートマジンガーのグレートブースターに相当する武器だとプレイヤーに信じられていたが。

『オレオールブースターG』――――スパロボXから登場したグレートブースター相当の最大威力武器。エンペラーオレオールを翼状に変形させ超々々絶スピードで突撃する。さすがのエンペラーのコックピットでも鉄也に凄まじいGがかかる。切り離しブースターのみをぶつける。この際にエンペラーに第二の翼が展開されるためスクランブルダッシュ相当の翼を搭載されているのが初めて確認される。トドメ演出で再び合着できるため弾数ではなくEN消費武器。

『魔神双皇激（まじんそうこうげき）』――――マジンカイザーと共に繰り出す必殺合体技。命名はダイナミックプロの皆さん。

　カイザーの光子力ビームとエンペラーのサンダーボルトブレイカーを同時発射し敵を光子力の檻に閉じこめ爆発させる大技。アニメーションは漫画版のグレートとマジンガーZの合体攻撃が元らしい。ＰVでこれを見て思わず声が出たのは言うまでもあるまい。

『ダイナミックコンビネーション』――――スパクロにて搭載されたマジンガーZEROとの合体攻撃。地平線が吹き飛ぶZEROの光子力ビームとサンダーボルトブレイカーを敵にぶちこみ、ちょっとやる気を出せば地球全体を更地に返るZEROのルストハリケーンと共にエンペラーブレードで突っ込み、ちょっとやる気を出せば地球が消滅するZEROのブレストファイヤーと共にグレートブラスターを撃つ。ZEROはやる気を出してないから地球は大丈夫な必殺技。

　いやぁ、まだまだ参戦して欲しいしダイナミックプロさんが公式設定でアニメを展開するなら観たいですねぇマジンエンペラーG。明らかになってないギミックも絶対まだありますよこれは。

　しかし、また書きすぎてしまった……反省。