マジンカイザー


 マジンカイザーとは1998年発売のゲームソフト「スーパーロボット大戦F完結編」より初登場したゲームオリジナルロボットです。

「マジンガーZ」等で有名なダイナミックプロと当時の関係者の協力により作り上げた正に夢のスーパーロボットで初のゲームオリジナルマジンガー。別名「魔神皇帝まじんこうてい」搭乗者は東映版 かぶと甲児こうじと乗り換え可能なマジンガーチーム(F完結編、αシリーズ)と真マジンガーの兜 甲児(X)ゴーゴン大公(α外伝)

 生まれた経緯は当時最終話まで使うには厳しい性能だったマジンガーZの救済のためだと聞いてます。「ゲッターロボ」シリーズの「真ゲッターロボ」と並ぶ性能を誇るスーパーロボットを目指したそうです。デザインとネーミングは「永井ながい ごう」先生。後にOVA化されてゲーム以外でもその勇姿を拝める事になりました。

 僕より年上のマジンガーZ直撃世代のプレイヤーさん達に非常に喜ばれたそうです。どうしてもマジンガーZがいい人向けに「大車輪ロケットパンチ」搭載の光子力エンジン強化型マジンガーとの二択を用意して解決。デザインやネーミングにマジンガーZ以外にも「グレートマジンガー」やFに参戦できなかった「UFOロボグレンダイザー」への想いもあったのではとネット掲示板によく書かれてました真相はわかんないですけど。


 初登場のF完結編ではゲッターロボのエネルギー源である進化を促す宇宙線「ゲッター線」を照射した事によりマジンガーZが進化した設定。プレイヤーの多くはこっちのイメージが強いですがダイナミックプロさんはあまりお気に召さなかったようで「スーパーロボット大戦α」から光子力研究所の地下深くに封印されたかぶと 十蔵じゅうぞう博士はかせ(マジンガーZの製作者)が造り上げたプロトマジンガーが進化と再生を繰り返しマジンカイザーとなった設定になりました。


 曲も渡辺わたなべ 宙明ちゅうめい先生による主題歌が作られましたがF完結編では採用されずCDで発売。ゲーム採用はスパロボαから光子力研究所を襲撃する「ドクターヘル」の差し向けた量産型グレートマジンガーの群れを自立行動した暴走寸前のマジンカイザーにパイルダーオンした兜 甲児が一機のみで圧倒する展開で流れ多くのプレイヤーを熱くさせました。

 その後もα外伝までゲームオリジナルデザイン(手足がブルー)を使用し「第二次スーパーロボット大戦α」にて唐突にカイザースクランダーを失ったOVAデザイン(手足がブラック)で登場「第三次スーパーロボット大戦α」で初めてみた新兵器のようにカイザースクランダーが登場し、プレイヤーを混乱させましたが、商品展開をする以上ガンダムと同じように大人の事情で仕方なかったのだと思われますね。後に「スーパーロボット大戦X」で初期デザインで登場しめっちゃ喜ばれた。

 ちなみにOVAでは一切ダメージを受けた描写がないくらい硬い。


 武装


『ギガントミサイル』(OVAはギガスミサイル)――――マジンガーZのミサイルパンチと同じ腹から発射される。弾数はグレートのネーブルミサイルと同じ99発。


『ルストトルネード』――――ルストハリケーンと同じく口のスリットから複数の竜巻を発射し敵をバラバラに吹き飛ばす武器。OVAではカイザーが後退して転倒しそうになる威力ヘタすりゃ甲児もダメージを受ける。


『光子力ビーム』――――目から高出力の光子力エネルギーを発射する武器。ゲームでは二番目めくらいの威力。OVAでは甲児の頭をビリビリさせる威力アニメーションも暴走ぎみに首が振られる。


『冷凍ビーム』――――OVA「死闘! 暗黒大将軍」で一瞬だけ使われた武器。耳の尖りが前面に倒れて眉間辺りに収束され発射される。当たれば名前のあるミケーネ将軍だろうと冷凍され原始分解に一撃で砕かれる。ゲーム未登場。


『ターボスマッシャーパンチ』――――両腕の手首部がドリル状に変形し発射されるロケットパンチ。アイアンカッター相当の武器。アニメーションも発射する前から荒ぶり発射後もお互いにぶつかりながら敵をぶっ飛ばす。OVAではやはりヘタすりゃ甲児にダメージがいく高威力。発射しない状態でぶん殴るカイザーナックルという技もあるがゲーム未登場。スパロボXでは一発ずつ発射するアニメーションだがカイザー自体もグルンと回ってる。


『ショルダースライサー』(α外伝OVAではカイザーブレード)――――両肩から飛び出す剣グレートマジンガーのマジンガーブレード相当の武器。アニメーションは敵にぶっ刺した後にもう一本で剣ごと斬り裂く。何故かα外伝でカイザーブレードに名称変更されたので当時はショルダースライサーは技名だと思ったが違うらしい。おそらくこれも大人の事情。名称が固まってなかったのか甲児はα外伝で「カイザーソード」と叫んでいた。OVAでは死闘! 暗黒大将軍でミケーネ将軍戦で使用。


『ファイヤーブラスター』――――マジンガーZのブレストファイヤー相当の武器。胸のブレスト板から発射し敵を焼き尽くすというか溶解させる超激威力武器ヘタすりゃ甲児がーー。

 OVAでは第一話でこれを暴走カイザーが味方側に発射寸前までいっている。ボロボロのグレートマジンガーがいなけりゃヤバかった。


『ジェットブーメラン』(OVAではスクランダーブーメラン)――――マジンガーZのスクランダーカッター相当の武器。カイザースクランダーがカイザーから分離し自動追尾で敵を切り裂く。アニメーションではカイザーが敵へと指を挿す。OVAでは直に掴みぶん投げる。ミケーネの「要塞戦艦デモニカ」を一撃で切り裂いて撃沈。一回のみの使用。


『ダイナマイトタックル』――――恐らく「鋼鉄ジーグ」(α未参戦第二次αで後に参戦)のダイナマイトキックオマージュ技。一応、マップ兵器だがあまり使い勝手はよくない。第二次α以降武装から抹消。OVAでも採用されなかった幻の武装。一応、スパロボXの別の技でちょっとだけ体当たりしてるんでもしかしたらあれがダイナマイトタックルの可能性あり。もしαリメイクが実現したらリベンジして欲しい武装。


『ファイナルカイザーブレード』――――胸のブレスト板(丸い部分)から引き抜く大型剣。こんなデカイのどうやって収納できたとは元祖スーパーロボットの系譜であるカイザーにいうのは野暮、いいねっ! 本来ならこれがOVAのカイザーブレードなので甲児もカイザーブレードと叫ぶ。斬るのではなくぶん殴るように振り回すのが甲児らしくて高ポイント。「地獄王ゴードン」との最終決戦で使用。αシリーズでは未登場。「マジンカイザー死闘! 暗黒大将軍」が初参戦するスーパーロボット大戦Jで肩から出るカイザーブレードとの差別化のためファイナルに命名されたようです。


『カイザーノヴァ』――――リミッター解除したカイザーが最大出力で敵にぶつかり上空へと限界以上の光子力エネルギーでぶっ飛ばす最強必殺技。スパロボXでちょっとだけタックルしてる技はこれ、金色になって腕を振り上げるアニメーションが追加された。

 第三次スーパーロボット大戦αより登場。OVAには未登場。元々はダイナミックプロの小説「スーパーロボット大戦」(スパロボはこの小説のタイトルをダイナミックプロから借りて使用しているそうです)に登場する「ゴッドマジンガー」(異世界ファンタジーマジンガーとは別物)の必殺技らしい。ダイナミックプロが気前よく貸してくれたとか。


 他にもグレートや真ゲッターとのダイナミックプロ命名の合体攻撃がありますがめっちゃ長いので割愛。

 マジンカイザーはその後もスパロボで活躍しオリジナルデザインがαシリーズとスパロボXに参戦。参戦作品としてのOVAマジンカイザー(単独)は「スーパーロボット大戦GC/XO」スマホアプリの「スーパーロボット大戦DD」に、死闘! 暗黒大将軍を含めた参戦だと「スーパーロボット大戦J」「スーパーロボット大戦W」「スーパーロボット大戦L」アプリの「スーパーロボット大戦CC」「スーパーロボット大戦XーΩ」に参戦。

 別主人公のOVAと漫画「マジンカイザーSKL」を一本とグッドスマイルカンパニーさんからダイナミックプロ作品をオマージュした「マジンカイザー刃皇」(バイオレンスジャックのスラムキング)「マジンカイザーライガ」(獣神サンダーライガー)「アームドマジンカイザー ゴウヴァリアン」(サイコアーマーゴーバリアン)の三体に映画「マジンガーZ INFINITE」版マジンカイザーのフィギュアを展開していますねぇ。最近だとフィギュアだろうと参戦するから彼らもチェックしとります。



 めっちゃ長くなっちゃった。もう一体の「魔神皇帝」もいるんですけど、またいつか紹介します。


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