機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ


 長らく沈黙していた映画の続報が到着していたので急遽紹介します。映画は今年の7月23日に公開予定。



 あらすじーーーーWikipediaを一部改変。


 宇宙世紀0105年、第二次ネオ・ジオン抗争を目の当たりにし、戦争で大切な人を失う命の悲しみを知った少年ハサウェイ・ノアは植物学者を目指す青年となっていた。12年あまり過ぎた時代の波は地球連邦政府の高官ら特権階級による地球の汚染を加速させ、「人狩り」とも呼ばれる強引な手段で民衆を宇宙に送り出していた。地球を私物化しつつある特権階級の専横と腐敗。ハサウェイは、それが「人類の可能性」に賭けたアムロ・レイ「地球を保全しなければならない」と自ら大罪を背負おうとしたシャア・アズナブル。そしてシャアの反乱を始めとするこれまでの戦争で死んでいった全ての人々の行為を無意味なものにすると気付いていた。


 そんな中、正体不明の「マフティー・ナビーユ・エリン」を名乗る人物が私設軍を率い、腐敗した特権階級をモビルスーツという武力を持って粛清していた。マフティーの行状はテロリズムである。だが「マフティーの正体はアムロ・レイではないか、シャア・アズナブルが復活し正しき粛清を行ってくれているのではないか?」

 マフティーの行動は抑圧された状況が続くスペースノイドたちに受け入れられ支持を集め始めていた。


 4月19日ーーマフティーの討伐を命じられたケネス・スレッグ大佐は、特権階級専用往還シャトル「ハウンゼン」で地球に降下する途中、植物監察官候補として降下しようとしていたハサウェイ・ノアと、このシャトルには似つかわしくない少女ギギ・アンダルシアと出会う


 この作品は「機動戦士ガンダム」シリーズの監督で有名な富野由悠季とみのよしゆき監督が執筆した1989年から1990年に全3巻で発売された小説です。ベースとなっているのは映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」ではなく小説「機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」です。元々は映画でアムロの子どもを出そうとしましたが偉い人から主人公が子持ちはダメだと却下されたアイディアを小説にしたのが「ベルトーチカ・チルドレン」だそうです。ちなみにベルトーチカとは「機動戦士Ζガンダム」に登場したアムロ・レイの恋人「ベルトーチカ・イルマ」でありますが、子ども案を却下されると同時に映画にも登場せず、アムロには新しい恋人「チェーン・アギ」があてられました。このためスーパーロボット大戦ではよく三角関係が展開しています。ベルトーチカは後に「機動戦士ガンダムUC」(ユニコーンガンダム)に登場します。


 ハサウェイは心惹かれたネオジオン側に着いた少女「クェス・パラヤ」に庇われ、チェーンの乗る「リ・ガズィ」が発射したグレネードランチャーによりクェスの乗る「αアルパ・アジール」が目の前で沈み、逆上して乱射した「ジェガン」のビームライフルによりチェーンの命を奪ってしまう。のが映画「逆襲のシャア」での展開ですが「ベルトーチカ・チルドレン」ではチェーンそのものが登場せず、ハサウェイは戦場でアムロの乗る「νニューガンダム」を押し潰そうとするα・アジールを目撃して撃ったビームライフルの一撃がα・アジールのコックピットに直撃して心惹かれたクェスを殺してしまう展開です。

 ハサウェイはクェスを殺した事により葛藤し小説本編でもクェスの呪縛により縛られ続ける様が描かれています。

 監督はアニメ化をしない条件で執筆したそうです。


 主なモビルスーツはハサウェイの乗る「Ξクスィーガンダム」と連邦の若き将校「レーン・エイム」の乗る「ペーネロペーオデュッセウスガンダム」です。お互いに初めて「ミノフスキークラフト」で空を飛んだ初のモビルスーツであり「ファンネルミサイル」というニュータイプ専用遠隔操作武装を積んでいます(ガンダムではお馴染みのアナハイム社が関わってますので武装が似てます)。

 小説の挿し絵ではΞガンダムは目がつり上がり全体的に刺々しいイメージのバカデカイ怪獣みたいなモビルスーツですが、ゲーム「GジェネレーションF」からよりアニメのガンダムに近いデザインに変更されこちらが主流になります。


 この2機の戦いはハサウェイの方が一日の長があり、レーンはまだ若い未熟さが描かれています。

 印象的なのは始めて戦った海上戦と最後の戦いの市街地戦ですが、アニメでここをどう表現するか楽しみです。


 物語はかなりショッキングな結末を迎えますので仮に小説を読む場合は注意が必要です。


 スパロボでは「スーパーロボット大戦Z」で父親「ブライト・ノア」がラスボス「ジ・エーデルベルナル」に本作の結末の可能性をし順された事により注目が集まりましたが「第三次スーパーロボット大戦Z 天獄編てんごくへん」で可能性が回避された事が語られます。

 後に本作は「スーパーロボット大戦V」で登場しますがストーリーはショッキングすぎるためか再現されずハサウェイはロンド・ベルから出向したΞガンダムのテストパイロットとして「フルメタルパニック!」の組織「ミスリル」所属として登場します。これはハサウェイの声の「佐々木ささき のぞむ」さんが演じるヤンがミスリル所属である事からのクロスオーバーと思われます。ちなみに年齢は「機動戦士ガンダムUC」時代になっておりレーン・エイムより年下になってます。レーンは隠しで条件を満たせばZガンダムの「ジェリド・メサ」「ヤザン・ゲーブル」という共に戦う信じる仲間と自軍に参加します。



 当初はアニメ化しない条件でしたが、時が経ちなんやかんやあって映像化が可能になったようです(富野さんは楽しみだとどっかで言ってたようです。ひっくり返る可能性もありますが)。

 映画は「逆襲のシャア」の続編として三部作として作られると発表されているので根本的にハサウェイの心情が変わるはずなので楽しみです。

 ただ新しい情報では三部作と言っておらずハサウェイはアムロとシャアの意思を継ぐ青年と紹介されているので若干の不安もあります。製作スケジュールの後ろが「機動戦士ガンダムUC2映像化決定」になってました。


 キャストは後でアムロ役の「古谷ふるや とおる」さんと共に発表されるらしいですができれば佐々木 望さんとレーン役の「水島みずしま 大宙たかひろ」さんは変えて欲しくないです。長年このお二人が演じられ未だに違和感なく演じてくださっているので思い入れが強いです。ケネスとギギはしょうがないかなと諦めてます(ケネス役は「立木たちき 文彦ふみひこ」さんで若い役なので変わる可能性が最も高いかなと。ギギ役はお亡くなりになられた「川上かわかみ とも子」さんでしたので)


 今年の7月は必ず映画館で本作を観ます。たぶん、本作が成功したら「機動戦士クロスボーンガンダム」を映像化する予感がします。

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