番外編 ダイヤモンド・アイ


 僕が幼稚園くらいの時のお弁当箱は十歳以上歳の離れたいとこのお兄ちゃんから貰ったキャラ物の銀色のお弁当箱でした。そこに描かれていたキャラクターが「ダイヤモンド・アイ」でした。

 丸坊主の頭に全身が青。マントを着けていて両目がダイヤモンドで片手にステッキを掲げたヒーロー。正直、カッコいいとは思いませんでしたけど、お弁当を開けるたびに現れるヒーローに愛着はあり、大事な思い出のひとつです。

 しかし、疑問に思ったのはこれは一体なんのアニメのヒーローなんだろうということです。お兄ちゃんは幼稚園の時にはすでに高校生で遠くに住んでおり、親もおばさんもよく知らないようでした。もちろん周りの友達も知りません。


 しかし、大人になって唐突に謎が解けました。とある雑誌の「川内康範かわうちこうはん作品特集」という特集記事に唐突に現れたのです。

 僕がアニメだと思っていたヒーローは実は1973年の特撮ヒーローだったのです。その後、「アジト3」というゲームに登場したのとインターネットを使い初めてニコニコ動画のMAD映像で動いている姿をようやく見たのでした。実はレンタルビデオにも置いてなくてまだ一度も本編を観たことがないんです。

 じゃあ、なんで番外編で紹介するかと言うと、先に言った思い出と無月兄さんの作品「ネットで見つけたストーカー」の中のセリフで『ばれたか』を見て唐突に思い出しました。ダイヤモンド・アイの敵のセリフに『ぶあぁ~れ~た~かあぁっ!?』というものがあるんです。無月兄さんすみません。


 一度も観たことは無いですがゲーム、MAD、Wikipediaを見るととても魅力的なヒーローだなと思い紹介する事にしました。前置き長かったですが、こちらが「ダイヤモンド・アイ」です。



 あらすじ----Wikipediaより。


 新聞記者・雷甲太郎らいこうたろう、通称「ライコウ」は、政界を揺るがすとある汚職事件を追っていたが、関わる政治家の意を受けた上層部からの圧力により記事を差し止められ、憤りのあまり辞表を叩きつけてフリーランスとなり、事件を追い続ける。だが、圧力の影には「前世魔人」と呼ばれる怪物たちの姿があった。絶体絶命の状況でダイヤの神「ダイヤモンド・アイ」と出会い命を救われたライコウは、その義侠心に惚れ込んだアイから申し出られた助太刀を「自分の力だけでやりたい」と一度は断るが、彼に「私の力が必要になる時が必ず来る」と言われ、アイを普段は封じてあるダイヤ「アラビアの王」付き指輪を託される。こうしてアイは、ライコウが自分の力だけでは好転できない事態に追い込まれた時、彼がダイヤを光にかざして呼びかけるとライコウのもとへ現れ、共に戦うこととなった。



 ダイヤモンド・アイは実は変身ヒーローではありません。主人公ライコウが絶対絶命のピンチの時にブルーダイヤ「アラビアの王」から召喚するいわば召喚ヒーローです。

 ちなみに、このダイヤモンド・アイ弱点は「光の無い場所、ステッキを奪われる、大きな音、寒さ、熱、強すぎる光」だそうです。うーん、弱点だらけでちょっとビックリです。

 が、それを差し引いてもさすが昭和ヒーロー。反則的に強い見たいです。


 必殺技 「ロイヤルパンチ」は光弾となったダイヤを撃ち放つ敵を一撃の元に粉々に粉砕し、一度狙いをつければどこまでも追い掛けてゆく恐ろしい必殺技です。でも、たまに打ち返されるようで万能じゃないみたい。掛け声は「外道死ね!」「外道消えろ!」です。絶対いまでは地上波放送無理ですね。


 敵である「前世魔人ぜんせまじん」は前世で、人間や十二支の動物になれなかった魑魅魍魎ちみもうりょうの化身という設定で人間に化け世間に溶け込んでいます。しかし、ダイヤモンド・アイの必殺技のひとつ「外道照身霊波光線げどうしょうしんれいはこうせん」を浴びせられると「ぶあぁ~れ~た~かあぁっ!?」と叫びながらその正体を暴かれます。

 ちなみに、彼らの目的は世界征服の足掛かりに全アジアを征服する事だそうです。恐ろしげな設定の割には結構人間くさい目的ですね。彼らを束ねる前世魔人も「キングコブラ」という名前で娘がおりライコウとのラブロマンスもあるそうです。

 あと、前世魔人はダイヤモンド・アイの必殺技のひとつ「怨霊逃散洗霊光線おんりょうとうさんせんれいこうせん」でその魔力を無力化する事ができ、やろうと思えば転生も可能だそうです。基本は転生無しで倒す方が多いみたい。



 敵も味方もツッコミ所が満載なヒーロー番組ですが、なんだか面白そうな雰囲気は物凄くありますね。僕自身は思い出のひとつとして、いつかは本編を観てみたいと思いますが、皆さんはどうでしょうか? もし、仮に観たことあるよという方がいらっしゃいましたら、感想を聞いてみたいです。


 それではちょっと趣向を変えた番外編でした。次はちゃんと全部観た作品を紹介したいと思います。

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