子どもの頃トラウマになったホラー漫画


 みなさんは「犬木いぬき 加奈子かなこ」さんという漫画家さんをご存知でしょうか?

 80年代後半から数々の恐怖で多くの読者を震え上がらせたホラー漫画の伝道師です。好きな作品とはちょっと違うのですがトラウマを植えつけられた思い出を急に思い出したので紹介します。

 僕は子どもの頃におばあちゃんの家におじさんが置いていったホラー漫画雑誌で犬木作品に出会いました。

 今は平気ですけど少年の僕に吐き気を催す程のトラウマを植えつけてくれました。その漫画は結末を知っているので最後まで読んだ事は確かですが、しばらくあの瞳孔が開いたガラス球のような大きな瞳と丸い顔は見たくもありませんでしたが、怖いもの見たさか、数ヶ月後にまた別の号を読んで見るんじゃなかったと後悔しました。


 それから、しばらく読まなかったのですが、高校一年の時、仲の良かったクラスメイトに「この漫画おもろいで」と渡された「不気田くん」という漫画がどうみてもあのホラー漫画と同じ絵柄でした。トラウマがほじくり返された僕は理由を話して丁重にお断りしました。「不気田くん可愛くて萌えんのに」とクラスメイトは残念そうでしたが、この絵にどう萌えんのかは全然わかりません。

 また後になってレンタルビデオ屋でこの不気田くんのOVAを発見しました。この時にはもう気持ち悪いトラウマは薄くなっていたので、パッケージ裏を見る事ができました。漫画原稿に閉じ込められたような不気田くんがそこにいました。なんか、状況は理解できなかったです。ちなみに、不気田くんの声は真実はいつもひとつで有名な高校生探偵の声優さんでした。


 前置きが長くなりましたが、トラウマになった漫画の内容を紹介します。と、言ってもタイトルも思い出せず凄く曖昧な記憶ですけど。


 ----ナメクジのホラー漫画


 物語はナメクジを飼っている暗くて不気味なクラスメイトに「ナメクジは何を食べる」のかと聞かれ主人公の友達のひとりが「腐った肉を食べる」と笑いながら教え、主人公の少女はさすがに可哀想だと嘘だと教えてあげようとしますがぶつぶつと「腐った肉」と呟く彼女が不気味で何も言えませんでした。

 しばらくして、「夏休みにうちの田舎に遊びにこない?」と、誘われた主人公と友達二人はお誘いを受けて田舎に行きます。田舎は辺鄙な村ですが海も綺麗で眺めは素敵な場所です。ただ、村の人達はみんな不気味で恐ろしく感じます。


 その日の夜に主人公達に恐ろしい事が起こります。


 友人のひとりはお腹が空いて夜中に冷蔵庫を物色し、鍋の中身を開けると腐った肉がいっぱいで、鼻を摘まむとなにやらヌメリとしたものが手につき、天井を見上げるとお腹がナメクジになった赤ん坊が張りつきそのまま顔に覆い被さってきて……。

 もうひとりの友人は夜中にお風呂に入っていると、湯船に大量のナメクジが現れ、悲鳴と共に何者かに湯船に顔を押しつけられナメクジを大量に飲み込み……。

 主人公は帰ってこない友人を探しに行くと不気味なクラスメイトが立っており、友達の行方を聞くと台所に連れられ、腐った臭いのする鍋の蓋を開けるとうめき声が聞こえ……。


 ネタバレほぼ無しだと伝わりにくいですが、結末はホラー定番の胸くそ展開だったと思います。

 全然内容違うという方がいらっしゃいましたら教えていただけるとありがたいです。なにしろ恐ろしいシーンは鮮明なのですが、ストーリーはホントに曖昧なので。


 数ヶ月に読んだのは凄く短かった記憶です。たぶん、短編。

 内容は夏休みの自由研究が面倒くさい子ども達が標本のセットのチラシを見てデパートに行って、謎の集団に捕まり注射を打たれてという展開。結末は誰もが想像できる胸くそです。こちらは短い分覚えてる部分が多かったかなぁと思いますが細かい所はちょっと違うかも。

 短編集があったらそこに収録されてるかもしれません。


 あんまり、うまく紹介できなかったですけど、興味がわきましたら読んで見てください。僕の体験した恐怖がそこにあります。僕の知らない多作品もきっと恐ろしいはず。










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