自主企画「カクヨム」オンリーの集いを終えて

分かりやすい表現。伝わりやすい表現。

タイトルで、読者をつかむのは非常に有効だと思われるのは、何が待ち受けているのか、何が書かれている内容が分かるからです。

王道で大団円を迎えるもよし。どんでん返しも、またスパイスとなることでしょう。

小説に限らず、何事にも当てはまることなのですが、特に昨今は「伝え上手・表現上手」が非常に有効だと感じる次第です。

人集めにも、講演でも、懇談会でも、説明するにしても、注意を引くことは何より重要だからです。

何故、これほどまでに当たり前のことをカクのか。出来ているようで出来ていないからです。

人気タイトルだから黙っていても売れる。揺るがない学説に裏付けられているから使い放題。

世の中に、絶対や完璧などありません。人は簡単に手のひらを返し、思い通りにならない結果から簡単に去って行きます。

努力せず現状に甘んじ、我欲や周辺だけを固めるためだけに富や権力をを掻き集めた先に何が待ち受けているのか。

皆様はご存知のはずです。

ただ、綺麗事だけでは生活は出来ません。個人主義の職種だろうと、たった一人で生きて行くことは不可能ですし、相手や社会と関わりを持つからこそ損得は生まれ、経済活動として組み込まれ、生きることになります。

結局のところ、我々が発信しようとしているのは、架空の世界が大半でしょう。

素晴らしい世界、面白い世界、どこにもない新しい世界は、カク側が把握していても、ヨム側に伝わらなくては無意味なのです。

史実ですら、発信する人によって様々な世界観と考察をお持ちのはず。記される時間の中を、毛細血管のような筋道に人々は生き様を絡めています。

憲政・法律も加わると、それは複雑怪奇に映ることでしょう。

それを作品として説明し、楽しさを注視してもらうポイントを提示するのは書き手ならではの腕の見せ所だと思われます。

ファンタジーの大半は、作者様の想像・妄想・捏造に対して価値と値段を、編集者・購読者に付けてもらわなければならない事実。

サイエンス・宇宙は、論文で説明されるほど厳格に明らかになっている複雑なシステムを解きほぐし、作品に落とし込まなくてはなりません。

恋愛・医療・心理学にしても、扱う方によって解釈も様々ですし、事件・事故に至っては一次ソース以外には明確な答えはありません。

動植物関連にあっては、可愛いだけではありません。日進月歩で明かされる情報は、神秘ですらあります。

勢いやパッションも大切ですが必要なのは、相手が求める分かりやすい表現、伝わりやすい表現を提示する手段を用意しておくことではないでしょうか。

こぼれているジャンルは多々ありますが、いったん置くとして。

色々と申し上げましたが、長々としたタイトルで説明して判断してもらうスタンス。

決して悪くはないと思うのです。

表紙や挿し絵があるとして、基本的には文字での表記・表現になります。

スポーツ・格闘技などの動き、見えないものが五感に触れる流れを文面に飾るのは一騒動だと思われます。

言わぬが花。という時代ではないのかもしれません。

逐一、説明を求められる部分もあるのかもしれません。

急かされるオチは行き場をなくし、

山場①→山場②→山場③→山場④のどこかに潜伏。

と、感じてしまう物語、ネタ、楽曲も多く見受けられます。

ミステリーですら、読み始めて「犯人は誰？」

と、あおられる始末。

手に取るヨム側には、時間が惜しいと思われる方々いらっしゃるのです。お好きな方は、アタリを引くまで似たような作品を渡り歩くのです。

どこかの山場に、シンパシーを感じたなら安心するのです。

ヨム側の目的は様々です。上記のような読み方接し方とは無縁の方もいらっしゃいます。

迷った時には、カク側も逆の立場を想像してみてはいかがでしょう。世間の流れを感じ、見え方・感じ方も変わって来るのではないでしょうか。