第5話成長2
「シルフィ…アーシィ…ウォーティ…ファイリー…シャイン!」
浮かんでいる光の玉に向かってマナスは指を指しながら名前を呼んでいる。
呼ばれた精霊は嬉しそうに周りをふよふよと浮かんでいる。
「ママ!アデル…」
待てマナス!何故俺はパパじゃ無くなった!?
「…パパ!」
おふっ!時間差か!末恐ろしい子だな!
嫉妬からか精霊たちから攻撃が飛んでくるが今のアデルは見なくても避ける事が可能である。
「アデルは名前付で私は無いの?」
ソフィアが不満そうに呟く。
「…ソフィアママ?」
「ああ!可愛いマナス!」
抱きつくと思いっきり撫で回す。
そんな微笑ましい?光景に水を指す声が響く。
「アデルさん!」
ドアを蹴破る勢いで一人の男が飛び込んで来る。
「どうしたゴートン?」
ゴートンはこの村の門番をしている片割れで村一番の力持ちだった。
「はぁはぁ…裏の山にオーガ…が…出…た。」
オーガ…普通の村なら一匹で全滅するという中級上位のモンスターである。
「はぁ~この前オークを狩ったと思ったら次はオーガか…」
オークは中級下位だが繁殖力が強く人間を生殖に利用する人間の天敵とも言われる存在だった。…肉は旨いが。
「えーと…向こうか?」
何となく気配がした方向を見るとその辺りで木々が倒れるのが見える。
「ソフィア行ってくる。夕飯には帰ってくる。」
「いってらっしゃい!」
「いてらしゃい!」
二人に見送られ入口にかけてあった剣を握りオーガの方へとかけていった…塀を楽々飛び越えて。
「あの人ももう超人だよな…?」
ゴートンはアデルが向かったのを見届けると門番の仕事に戻っていった。
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