第4話成長
「パパ…ママ!」
マナスは一歳となりある程度の単語をしゃべるようになってきた。
移動はハイハイ…ではなく
「ハイ!」
と言うと緑の光がマナスを覆いふわりと浮かぶ。
「危ないからあんまり高く飛ばないでねシルフィ」
ソフィアが風の精霊を注意するが特に攻撃される事も無く少し高度が低くなる。
「あんまり飛んでばかりだと足腰弱らないか?」
空気の振動を感じ首を逸らす。
空気の刃が脇を通過し壁に新たに傷が増える。
「そうね…そろそろ歩く練習もしないとね」
同意するソフィアには攻撃は無い。
アデルはこの不公平さにももうすでに馴れてしまっていた。
ソフィアに言われ床にマナスの足を地面に着け上半身を浮かせ立っているような姿勢にする。
「おお!」
「まあ!」
まさか風の精霊が歩行の補助をしてくれるとは思わなかった。
「あ、う」
少し補助強弱をつけているのかマナスは自分でバランスをとろうとしているように見える。
1週間後には補助無しで歩けるようになっていた。
「あれ?そういえばマナスってハイハイはしたっけ?」
アデルは飛んでくる氷の矢を掴みながら思い返すが…
マナスはハイハイを飛ばして飛行と歩行を覚えていた。
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