第16話 見てしまった

ようやく仕事がひと息ついたので、私はカフェの椅子に座りコーヒーを飲む


美味しい そう思った時机の上のケータイが鳴る


ったく、なんだよ、今日は忙しいな

私は足早にカフェを出て、電話に出る


もしもし織田です。

話しながら、通りを歩いてると、前を歩く男女に目がいった。


黒髪ショートの小柄な…

え、サヤちゃん…だよな。


ようやく話が終わり電話を切りそのまま電話をかける


3コール目で彼は出た。


「もしもし?織田さんどうしたの?」


ごめん、今電話大丈夫?


「今日休みだからいいけど?」


今ってさ外いたりしないよね?


「今?家だけど」


だよな、前の男は電話になんて出てない

そう思いながらこう聞いた


今日サヤちゃんって何してんの?


「サヤ?俺が起きたらもう居なかったけど、特に何も聞いてないな、休みってのは知ってるけど」


ハル君より少し若くて、背が高い、金髪、顔立ちは整っており、そして、イケメンだ

私の頭に嫌な想像が頭を駆け回る


今さ〇〇通り歩いてるんだけど、目の前にサヤちゃんがいるんだよ


「世間は狭いねぇ声掛けたら?」


いや、それがさ、ごめん、嘘つけないから言うけど男と歩いてるんだよ


「男?サヤが?」


そうなんだ、ハル君あの事サヤちゃんに話したの?それで勘違いして…


「いや、あれは話してない。というかアレはそういうのじゃないし、そういや、最近サヤちょっと変だったような気もする」


と、とりあえず報告だけしとく私は何も…

そう言おうとした時サヤちゃんが隣の男に腕を組んだ


「もしもし織田さん?聞こえてる?」


私は通話終了ボタンを押し、前で起きてる出来事を必死に理解しようとした


嘘だろ、あんなにラブラブだったのに、

サヤちゃんとハルくんもお互いに溺愛してたのに


私の気持ちを他所に2人はとある店に入った


私も店の前に立ち中に入る2人を見た


ここの店って…

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