第5話*

 あなたは裏口の扉にぶつからんばかりに後ろに跳ぶとコルトを抜き放ち、大男を目掛けて引き金を引く。大男は斧の刃で弾丸を受け止めた。パッと弾丸が砕け散り、その破片が大男の体のあちこちに食い込んだ。大男は苦悶の表情を見せる。

「なるほど。毒の金属でできた弾丸か!」


 大男は大きく跳躍すると水平に斧を払う。あなたは地面に体を投げ出すようにして避けた。ごろりと転がって立ち上がる。大きく振りかぶった大男の胸にコルトを押し付けるようにして撃った。大男は壁に体をぶつけて床に落ちる。

「へ、1発目の破片食らったせいで動きが鈍ったな。貴様の勝ちだ」

 大男の目から光が失われる。


 あなたは予備の弾丸を装填しながら、廊下を進む。残弾は6発。


⇒第32話へ進む

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890935249/episodes/1177354054890935908

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