第2話*

 あなたはピンを捻じ曲げて鍵穴に差し込む。一度抜き出して、形を変え、手首を使ってバネ錠の突起を探る。キン、という音がして錠は空いた。静まり返った中に意外と響き渡りあなたは心臓が縮む思いがする。取っ手に手をかけて扉をゆっくり引いたあなたは中で待ち構えている者をみて戦慄する。屈強な男が手斧を構えていた。


⇒第36話に進む

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890935249/episodes/1177354054890935920

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