第3話 ローゼットとゼーセック
私はあの後淡々と準備してきた。
「ローゼットの子爵家は男爵へ降格、ゼーセックの伯爵家はそうね、子爵に降格、両家とも領地の一部をまきあげ、当主らには1ヶ月の謹慎。当人らは地下牢から一週間後に釈放。その後2人は婚姻させておいて。ゼーセックには騎士爵を与えて家からは勘当して貰う。ゼーセック騎士の領地は・・・北端の村一個ね。支援金は1年に約六千。配置兵は5人。砦・要塞は、無しの超極悪物件。誰も行きたがらなかったから丁度いいわね。」
私は看守に旨を伝えた。それからお父様に報告して子爵家と伯爵家はそれぞれ降格になった。
1週間が過ぎた。今では騎士殿は北の村で泣きながら生活しているらしい。一応これが私のざまぁ。殴ったりするわけでも時間をかける訳でもないけど。どうやら彼は『乙女ゲーム』の『ヒロイン』と言うらしい彼女に『攻略』されたらしい。そのようなことをローゼットは地下牢で呟いていたとか。ローゼット王都最後の言葉は、『悪役なら悪役らしくしてなさいよクソ王女!』との事だった。訳が分からなかったけど、まぁ良しとしよう。
それからお父様に何故か王位を頂いた。あの二人は後ほどまた反逆罪で捉えればいい・・・。その時が楽しみだわ。
婚約破棄されたので取り敢えず王位をいただきます! 雪月華@33331111 @33331111
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。婚約破棄されたので取り敢えず王位をいただきます!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます